フォーク・ロック特集 | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。

秋の夜長・・・。
何となく物思いにふける季節。
40年前にタイムスリップして、物言う音楽、フォーク・ロックに迫ります。

フォーク・ロックというと、ロックから派生したジャンルのように聴こえますが、歴史をたどると、”ロックンロール”という若者に支持されたダンス・ミュージックが、フォークという、強い社会的メッセージを持つ音楽と融合し、「オトナ」に成熟するきっかけを掴んで、”ロック”に進化する過程であったと考えても良いでしょう。
それではこれから、ロックンロールという、中高生専門の音楽が、大学生や社会人も巻き込んだ聴衆を持つに至ったロックの成人の日前後に戻ります。

ではまず、初級。当時人気のあった曲で、フォーク・ロックの醍醐味を味わいます。

"Mr. Tambourine Man"The Byrds


もともとボブ・ディランの曲であったにもかかわらず、このバーズのカバーを聴いて、そのボブ・ディランが、フォーク・ロックの可能性に目覚め、アコギをエレキに持ち換えるという事件に発展。それを身勝手な宗旨替えと、フォークのファンからは、総スカンを喰らうのですが、時代を後から見れば、フォークがロックを食ったといえます。なかなか時代の変化というものは、当事者であると分かりにくいものです。

"Turn! Turn! Turn!"The Byrds


聖書の一説が盛り込まれたロック・ソングなんて、なかなかないものですが、この曲はそのうちの一つ。聖書なんて難しいもののメッセージがロック・アレンジになるととたんに中高生にもきちんと届く曲になるというのが面白いです。イエス・キリストの作詞のクレジットなんて、なかなか洒落てます。まあ、俗世間で言うパブリック・ドメイン化しているのでしょうが・・・。

"The Sound of Silence"Simon & Garfunkel


サイモン&ガーファンクルも外せないアーティスト。この繊細すぎるコーラスワーク。泣けます。

"Sunshine Superman"Donovan


この曲もフォーク・ロックを語るには欠かせない一つです。どうしてもアルバム単位のアーカイヴが中心だったこれまでの歴史の中で、シングル・ヒットであった為埋もれつつあったのですが、今後は同じ土俵で勝負できますね。

"Bridge Over Troubled Water"Simon & Garfunkel


言わずと知れた名曲。これ以上の解説は必要ないでしょう。


さて、ここから中級編。後世に与えた影響力では、初級で紹介した曲以上です。

"Like a Rolling Stone"Bob Dylan


フォーク史、ロック史、というより、戦後ポップ・ミュージック史にとって、最大のトピックとなる一曲。60年代にしてこの長尺。

"California Dreamin'"The Mamas & the Papas


ママス&パパスといえばこの曲。
彼らの娘で結成されたウィルソン・フィリップスももうすでに過去の話です。そろそろ3世アーティストによるグループが誕生するのでしょうか?

"Do You Believe in Magic"The Lovin' Spoonful


ラヴィン・スプーンフルのこの曲も有名です。心地よいサウンド。

"Subterranean Homesick Blues"Bob Dylan


ボブ・ディランの曲の中でも、特に評価が高いもののひとつですね。

"Norwegian Wood"The Beatles


ビートルズのなかでも特に進取の傾向があったジョン・レノンも強烈にこの時代の流れに呼応します。


では最後に上級編。個人的に好きなものをピックアップ。

"I Got You Babe"Sonny & Cher


フィル・スペクターのもとで仕事をしていただけあって、音の処理にもその香りが漂うソニー・ボノと妻シェールによる夫婦デュオ。フォーク・ロックの分類にはなっていますが、かなり異色の存在。

"Maggie May"Rod Stewart


旧き良き英国の香りが漂う、トラッドな感じが魅力の一曲。

"Baby Don't Go"Sonny & Cher


名曲揃いのソニー&シェールですが、この曲も涙ものの出来栄え。

"Gold"John Stewart


ちょっと時代は新しくなりますが、彼の曲もかっこいいです。

"Sloop John B"Beach Boys


彼らの名作『ペット・サウンド』が名作たるポジションにあるのは、この曲の収録に負う所も大きいと思います。何度聴いてもこの瑞々しいサウンドにやられます。