R&Bベストセラー100枚 その1 | ポップ・ミュージックのトリコ

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流行音楽を聴きながら、人生を音楽で豊かにしたいと願う、私的でミーハーなブログです。


KindofBlue
『Kind of Blue』Miles Davis(Columbia)1959


R&Bのくくりでいきなりなんでジャズやねん!というところですが、このアルバム、ジャズ・アルバムながらきちんと400万枚売っている数少ないアルバムの一つなのです。時代が新しくなれば、白人ジャズアーティストによるアルバムも、どんどんヒットしているのですが、この古さで、じわじわ売れ続けて400万枚に到達するには、やはりそれなりの理由あってのことでしょう。

よくジャズ(特にモダン・ジャズ)の歴史はマイルス・デイヴィスの歴史と言われるわけですが、その彼のキャリアの中でも、とりわけ別格とされる、金字塔のような作品です。

"So What " (同曲Live )

とくにこの曲が人気がありますね。

個人的にもこのアルバムは大好きで、かつてやったジャズアルバム10選にも迷うことなく入れました。

ジャズは、年代やスタイルによって、数多くの楽しみ方が出来る、非常に裾野の広い音楽です。

このアルバムでは、マイルスが表現しようとする、全く新しい「クール」な表現を、参加メンバーたちが、おっかなびっくりながらも、それぞれの天才的な才能をバックボーンに完成させていく、まさにその瞬間が封じ込められている、緊張感に満ちた、歴史的瞬間に居合わせているような気持ちにさせてくれます。

「お笑い」で例えれば、天才的なダウンタウンの松っちゃんのをまわりで、参加メンバーがそれぞれの話をして盛り上げていく「すべらない話」のようなスリル感ですね。


ベストセラーと銘打って時代の古いものから順に取り上げるこの企画が、単なるミーハーな作品ばかりになるわけではないことがお分かりいただけるだけでも、意味のある一枚です。