もう彼のCDなんて必要ないほどそこそこ網羅しているつもりなんですが、この選曲についついつられて購入しました。これホントよく出来ています。
彼のトレードマークといえば、”ゲロッパ”でお馴染みの、ファンクサウンドですが、私はその音が確立されていく過程の曲が好きで、65年から68年くらいの音源がそれにあたります。
このCDでは、その手前、つまりソウルマナーたっぷりの初期のサウンドから、ファンク期の音が程よく詰まっています。
彼の音楽やファンクが苦手という人も、この順に彼の作品をたどれば、すんなり頭に入ってくるんじゃないでしょうか。
どうしてこの注意深い選曲が成立したのか?
それは、このCDが、スターバックス限定発売のCDだからでしょう。スターバックスでは、コーヒーを売る傍ら、より豊かなカフェ文化を世に広める為に、コーヒータイムのBGMになりうる音楽を提案し続けてきましたが、今回、コーヒーのBGMに最も遠くさえ思える、ファンクの帝王の音源に挑戦したわけです。
ほんと素晴らしい。
"Try Me "
"Night Train "
冒頭2曲で彼を知らない人も彼を毛嫌いする人もJBワールドに引き込まれてしまいます。
"I'll Go Crazy"
"Think "
緩急を付けながらも、JBワールドの進化を楽しめるパートへ。
ここまでスラーッと聴かされてしまいます。
"Prisoner of Love"
"It's a Man's Man's Man's World "
"Give It Up or Turnit a Loose "
JBワールドの核心部分へと流れます。この流れがきちんとあるのが、日本のレア・グルーヴや、カフェ・アプレミディと違うところ。きちんと王道もつなげて聴かせきります。
"I've Got to Change"
"The Popcorn"
"Lost Someone"
"Out of Sight "
"Let Yourself Go"
"I Got to Move"
この辺はもう編集者の独壇場。JBとコーヒーの邂逅にひたすら酔いしれるばかりです。
個人的には特に"Out of Sight"が違和感なくコーヒーBGMとして味わえる事に感動。まさしく新しい経験です。
この編集盤がなければ、この曲のこういう味わい方は一生無理だったでしょう。
コーヒーが好きでよかった。
音楽が好きでよかった。
