"Papa was a Rollin' Stone
"The Temptations('72)
ロック界を席巻したサイケデリックのブームはやがてブラック・ミュージックにも波及し、モータウンサウンドも、時代の変化に呼応して、変化をして行きました。
この変化を担った代表的な人物が、この曲のプロデューサーである、ノーマン・ホイットフィールドです。オーケストラを使用した、独特のアレンジは、モータウンの社長、ベリー・ゴーディJrには理解できなかったのですが、ヒットの連発を繰り返し、この時のモータウンのサウンドの一つの特徴にさえなりました。しかし、この流れは、結局、モータウンの得意とした音楽の作り方に、自ら幕を下ろすことになって行きました。
この曲は随分大作ながら、曲の展開というものはほとんどありません。むしろ同じフレーズの繰り返しです。
ここに、白人音楽と黒人音楽の違いを感じます。黒人音楽は、繰り返されるフレーズこそが、グルーヴを生み出す源泉として機能します。あまり黒人音楽を聴かない人は、この曲を退屈なものと感じるかもしれませんね。私も最初はこの曲のよさは全く分かりませんでした。しかし、一端この気持ちよさが分かると、この曲は非常に輝いて見えるんですよね。
一言、「渋い!」