高慢と偏見⑤ | 一年以内の結婚を目指している方を応援している結婚相談所

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こんにちは。
一年以内の結婚を目指している方を
応援している結婚相談所Casa結婚塾のcasanです。


エリザベスのスキーマ




昨日の100分で名著では、
すでにウィッカムのお話に進んでいましたが、
コリンズのお話をつづけます(笑)

エリザベスのスキーマが
コリンズへの偏見を生み出した


〜〜〜スキーマとは、
人の成長につれて形成される物事の根本の捉え方というものは、
精神医学の世界ではスキーマという。
世界観とか自己についての信念の土台のようなもので
成長するにつれて考え方の癖のようなものが形成される。
人が無自覚のうちに自動的にそう思ってしまう背景には
スキーマがある。
~~~~~~~


コリンズは、懲りずにああ言えばこう言って返す愚か者ではありますが、
エリザベスもそこまで拒絶しなくてもと思わなくもないのですが、
エリザベスの中にあるコリンズへの偏見がそうさせたようです。

エリザベスが、
母親にどう思われて育てられたか、
父親をどう思いながら育ったかということと関係しています。

エリザベスは、
母親にあまり気に入られていなかったことで、
安心感が欠如し
あるがままの自分ではいけない


という認識と

自分のことを高く評価してくれる父親に対しては、
知性があることを誇らしく思う一方で、
それを無駄遣いして無力であることに
失望させられ、父親と
同じところで終わってはいけないという野心
があった。
今の自分から上昇したい
成り上がりたいという

というスキーマがエリザベスにはあった。

〜〜〜〜認知の歪みとは
スキーマによる自動思考によって
不合理な考え方や否定的な考え方に囚われること
〜〜〜〜〜〜〜〜


この認知の歪みが、コリンズへの偏見を生み出した。


コリンズの尊大で卑屈な態度は、
成り上がり意識の表れであり、

頭のいいエリザベスにとってはコリンズは、
(結婚相手として)対象外の男性。
そんな対象外の愚か者と自分が
同じ【成り上がり意識】を共有しているということが、
エリザベスのプライドを傷つけた。
..........................................
すごく嫌いな人に共通点があると
ますます嫌いになるというのが、
人の意識の底にある。
..........................................

「人を嫌うのは、その人と自分が似ているから」
と聞いたことがあります。
その時は、矛盾していると思い理解できなかったが、
自己肯定感を持っていなければ
似ている人を嫌うというのは当然の心理かもしれません。

全く結婚相手として対象外であるにもかかわらず、
自分とコリンズが似ていることで
ますます嫌悪感を抱いたのでしょう。



「エリザベスがこういう偏見から目が覚め、
いつか正当評価できる時が来るのか?」
という伊集院光さんの疑問に

広野先生は、
「偏見から目が覚めるとも限らないですね。
オースティンはなかなか意地悪な作家ですから」
とますます興味深くなることを仰いました。



実は、casanは、伊集院光さんのことを
「頭が悪そうなただの太った人」
という印象=偏見を持っていたので嫌いでした。
これぞ自分に似ていると思ったからかもしれませんね(笑)

しかし、
クイズ番組などをとおして、
彼の態度が自然体であることとものしりだと知って
好感を持つようになりました。

広野先生の解説もさることながら、
視聴者目線の伊集院光さんのコメントにも
共感を持てるので楽しく拝見しています。


最後までお読みいただきありがとうございました。