本気度は低かったので、あまり口にしたことはないのですが
高校2年か3年の頃、大学短大は受験せず
デザイン専門学校のアニメーション科に入ろうかと思って
親に反対され、あっさり諦めたことがあります(笑)。
思い返せば、デザインの種類がよくわかっていず
今ならグラフィックデザインをやりたいと思うのですが
当時はグラフィックがどんなものかもよくわかっていなかったようです。
漫研も続けていたので、だからアニメーションという単純な発想。
のちに母親が内職?でアニメの彩色をやろうとしたようで
家には彩色道具やセルなどがあった時期がありました。
パソコンなんてない時期ですから、もちろん全て手描きです。
きのうの京都アニメーションの事件はショックで
自分が自覚する以上にダメージが大きいようです。
亡くなられた方のご遺族だけではなく
世界中のアニメファンの悲しみや怒りをキャッチしてしまっているのかもしれません。
京都アニメーションという会社を知ったのは去年で
NHKで放送されていた「ツルネ」に大ハマりしたからです。
学生時代、弓道部だったので、弓道のアニメ?!と反応して見始めたら
弓道をやっていく中で経験するいろいろなこと、
道場内での細かい描写などがリアルでびっくりしました。
原作は弓道をやってらっしゃる方で、
そうでなければ描けない作品でした。
私自身も現役の終わり頃、早気(はやけ=弓道における病のひとつ)
に悩んだことがあったので
そういう部分でも共感するところが多かった。
夜の神社の、月明かりに照らされる弓道場の描写も美しかったです。
矢を発射したときの弦の音、ツルネ。
的に中ったときの音、的音(まとおと)。
アニメの中のリアルなその音を聞いているうちに
自分が道場にいて弓を引いていたときの空気を思い出していました。
辛い事も色々あって、あまり思い出したくないことも多かったのですが
見ているうちに、弓道の魅力や楽しかったこと、充実していたことも思い出されて
自分がダメダメだったことを、少しづつ許していきました。
何十年も昔のことなのに。
また、まだ喪中でもあったので
夢中になって見ることのできる番組があったのも救いでした。
そんなアニメーションを作った方々がたくさん亡くなって
残念でなりません。
録画してあるので、最後のクレジットを見て
この方たちはご無事だろうか、と思うのが辛いですね。
亡くなった方々のご冥福を祈ります。
そして、ご遺族の悲しみが少しでも早く落ち着かれますように。