こんにちは(*^_^*)
今日は新しい取引先である、イタリア シチリア島の中心付近にあるエンナというところにある“agrirape”という会社のご紹介です。
会社名の“agurirape”(アグリラペ)は古代の土地に由来しているのだそう。
CHOP STOCKのインスタグラムや、フェイスブックのページをご覧いただいている方は見た事があるであろう、あの濃厚桃ネクターを造っている会社です。
こちらのメーカーは3代続く家族経営の会社で、エンナ レオンフォルテに畑を持っています。
古くからレオンフォルテの地で栽培されてきた農作物を自社の畑で作り、加工、販売、輸出を行っています。
戦後の農業の効率化、安価な外国製品の流入により耕作地が減少した“質より量の時代”から
古代品種を救い出したシチリアの土着農作物の救世主でもあるのです。
イタリアは“スローフード”を世界で初めて発足した国でもあり、
食の文化に対してとても理解が深いなと感じます。
スローフードとは
さて、桃に関してはインスタグラム、フェイスブックにて軽くご紹介していたのですが、今回はブログということでネクターの様にかなり濃いめにご紹介させていただきます。
ネクターに使用されている桃は
“Pesche di Leonforte IGP Slow Food(ペスチェ ディ レオンフォルテ)”
という桃で、IGP、スローフードに認定されています。
IGPとは、簡単に言えばその土地の特産品であり、取得する為には色々と決まりがあるのですが、その決まりをクリアした商品のみEUから与えられる保証のようなものです。DOPはもう一つ格上で、もっと厳しい。
詳しくはインターネットにも説明があるのとワインやチーズの教科書などにのっていますのでよければ調べてみてください。
こちらの桃ですが、1950年代に地中海ミバエによる被害が甚大で絶滅しそうになったそうです。
なんだよこのハエと思いwikiってみましたが、かなりの被害を出している害虫のようですね。害虫という言い方人間本位すぎてあまり好きでないですが。
果皮の下に卵を産み付けて、産まれた幼虫が果肉をたらふく食べてしまうそうです。ハエも生きなきゃいけないからね…
日本に輸入する果実もこのハエが寄生していないかどうかで影響が出るようで、びっくり。輸入後、繁殖したら大変な事になりますもんね。
このハエは農薬を撒いて退治することも可能のようですが、農薬を使わずに桃を保護して育てる為に試行錯誤の元、半透明のパラフィンの袋で一つ一つ未熟な桃を手作業で覆っていくという手法にたどり着いたそうです。
機械化が進んだ現代にも、こういった手作業で実を保護していることからスローフードにも登録されています。
この大変な作業と、外国産の安価な桃が出回り価格が下がってしまったことから担い手がだんだんと減っていき、保護協会が設立され、IGP取得にいたりました。
Bianco di Leonforte (白桃)
Giallone di Leonforte(黄桃)
両方ともIGP認定されています。
イタリアでは通常の桃が7月~8月に出回るところ、レオンフォルテの桃は収穫が9月末から10月頃と少し遅めです。
ゆっくりと完熟させる為、香りが豊かなのが特徴で過度に糖度を上げる品種改良もされていないため、自然な甘さです。
他のイタリアの一般的な桃に比べると、非常に甘いとの事。
私はイタリアの他の桃を食べたことないですが。。経験不足ですみません
レオンフォルテの黄桃を食べましたが、日本の桃とは少し違って果肉は少し固めで、日本の桃よりもどちらかというとビワの実に近いなーと感じました。
この桃のネクターを店頭で販売しています。
こちらの桃ネクターは、75%果汁使用です。
瓶内はほぼ果肉です。
かなり濃厚なので、飲用はソーダ割りがオススメです
他、ヨーグルトに入れたりカクテルに使用したり、
美味しい桃を存分に味わっていただけます。
スパークリングワインに混ぜるときは、少し甘みを加えると分離しないそうです。グレナデンとか!
今流行りのヨーグルトに混ぜて凍らせてもOK
私は、ドレッシングやパスタに使用してみましたよ
今回お店に入荷したのは700mlですが、
次回250mlの少量ボトルが入荷予定ですので、
少し量が多いなと感じた方は是非次の機会に試してみてくださいね
次は、agrirapeの豆についてお勉強した事をご紹介できたらと思います。
またみてねー
参考資料
自社資料
日本スローフード協会HP
wiki pedia 地中海ミバエ
CHOP STOCK
芦屋市大桝町5-13アシヤグランドビル101
0797-69-6880 11:00~20:00
火曜定休
SHIRANE