6/22 メッセージ | カサデマチャ瀧本のひとり言 

カサデマチャ瀧本のひとり言 

スペインと日本遠くて近いバモスな2つ

「スペイン料理に入ったきっかけ、魅力は何ですか?」

 

きっかけは10歳ぐらいにパブロピカソの代表作

ゲルニカ見た感動です。

あのドイツ・ナチスの無差別攻撃の様子を光と影で描き

叫ぶような人、花、牛、馬の姿に強烈なメッセージ受けました。

当時意味はよく分からなかったのですが、

とても強い衝撃と感動でゲルニカの絵が忘れられず、

ゲルニカの街とピカソその人を学んでいくうちに、

ゲルニカがスペインの都市で,彼ピカソの生まれ故郷がスペイン

であることを知り、スペインに

どうしても行ってみたくなりました。

その後20歳の時に初めてスペインに行くチャンスがあり、

1か月ほど滞在しました。

その際もちろんピカソの絵は素晴らしかったのですが、

もっと感動したのがスペインの人たちが

朝も昼も夜も食べて飲んで話して、いきいきと暮らている姿で、

その楽しい笑顔の元になっている場所が

スペインバルでした。

スペインバルの朝は早く朝6時から開いているバルには

近所のおじいちゃんたちがオープン前から集まり、

大声で前の日のサッカーの試合の話などをしながら開店を待ち、

開いたらCaféを飲んで、またおしゃべり。

昼のバルは食事を楽しんだり、家で食事をする人も

食事の前に同僚とワイン一杯とタパスを食べながらしばし歓談。

夜は家族を連れて、アミーゴを連れてスペインバル。

この家族というのもスペインバルのキーワードです。

お父さんが息子を連れていって、その息子がまた大きくなったら、自分の息子、娘を連れていったりで

何世代も引き継がれたりしているスペインにおける

社交の場所がスペインバルです。

家族や友人アミーゴ、アミーガが集う場所。

20歳の私自身スペインで1か月過ごしながら、

いろんな街のスペインバルに行って

カウンターに並ぶ色とりどりのスペイン料理を頼み

ワインを飲みながら、片言のスペイン語で街の人と一緒に

バルで過ごしてみて再確認。

お料理美味しいし、楽しい。ああスペインバル最高。

このスペインバルの食文化を

日本の人にも楽しんで欲しいと強く思いました。

 

中略

 

スペイン料理の魅力は、素材の良さを生かすこと、

我々はCaldoといっていますが、出汁おダシを大切にするところです。

そしてスペインは州が17あるのですが、

17自治州それぞれ特徴があり魅力的です。

そこでカサデマチャは2004年から毎年2週間お休みにして、

スペイン17州を1年ごとにまわり、

現地のおかあさんやシェフたちに郷土料理を教えてもらって

今はスペイン全土17自治州のお料理を提供出来ます。

お客様に合わせて「この方はバスク料理がお好きかなあ」

「この人はバルセロナ、カタルーニャ料理かな」

「アンダルシアかな?」など

お客様1人1人が食べたいと思うスペイン料理が

ご提案、ご提供していければ嬉しいです。

 

老若男女、誰もが、毎日楽しめる

スペイン食文化の魅力、楽しさを

これからもお伝えしていきたいと思っています。

 

カサデマチャ

瀧本雅彦