「え?銀河鉄道ってジェットコースターだったの?」な件 ~氷艶2024十字星のキセキ~ | A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

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フィギュアスケーターを愛してます。
中でも、別格なのは ”高橋大輔”

5/16に氷艶公式からあった二つのお知らせ

・氷艶の演出について

アイスショー「氷艶hyoen2024 -十字星のキセキ-」につきまして、この度制作上の都合により、度重なる協議の上、宮本亞門さんは「演出」から「演出原案」とさせていただくことなりました。ここからは亞門さんからいただいた素晴らしい演出案をもとに、今後、氷艶チームが一丸となり、作品を完成させたいと意欲を燃やしております。これまで独自の世界観と演出プランを練ってくださった亞門さんには心から敬意と感謝を申し上げます。

・氷艶の演出体制について

アイスショー「氷艶hyoen2024 -十字星のキセキ-」につきまして、宮本亞門さんの「演出原案」への変更に伴い、これまでの氷艶の全公演に携わってこられた尾上菊之丞さんに「演出統括」としてチームを率いていただくこととなりました。
また、「氷艶 hyoen 2019 -月光かりの如く-」の出演者でもある福士誠治さんが、演技指導として参加くださることとなりました。

 

そして更に5/21

準主役の小野田龍之介さんが降板

 

いやぁびっくりしました。

それでもアスリート時代からの胸がえぐれる思いに比べれば、、、、と冷静にしてはおりました。

私の輔友LINEグループでは真っ先に亞門さんの病気の再発を心配したので、お元気そうにツイートもされていて(まぁ、ちょっとおいおいな感じもあるけど(;・∀・))何よりです。

舞台なんて生ものですからね。

以前の2作に比べると情報・宣伝の少なさからかなり違和感・不安は感じましたが、力強く前向きな公式さんの言葉を素直に受けとめ、これまで通り楽しみに待ちたいと思います。

 

 

以下は、トキオ役の小野田さん降板の発表が成される前に書き始めたもので、

上げるの止めようかな、とも思いましたが、不安や疑心ではなく開演を待つオタの妄想考察として書いていたのでそのまま続けてみます。

正直当初は書く意欲は希薄でしたよ、なんか作品の雰囲気これまでと全然違うし。

でもオタらしく勝手に希望的観測したりオタらしく的外れな妄想してみたりオタらしく見てもいないのにダメ出ししてみたり、それでさ、あれがさ、とおしゃべりすること。

やっぱりやっておきたくなった、だってそれってファンとしてとっても普通だもんね。

 

 

氷艶2024は、過去の破沙羅・月光かりの如く・LUXEと観てきた者にとってはテイストの違いを凄く感じましたね。

銀河鉄道の夜という未完?のファンタジーは、死を隣に置いて人としてどう在りたいのか、幸いとは何かを問う、物哀しさがベースにある少し難解な物語です。

これまでの、善と悪、愛、葛藤を活劇として描いた分かり易くダイナミックな作品とは趣が違います。

刀振り回すシーンはないだろうしロマンチックなシーンも想像し辛い。

これまでの、「和」ならではの湿り気のある色気、豪華な着物もなく、テンション上がらなーーーい、が最初の感想。

それでも人間の内面を掘り下げ、暗くもなりかねない内容に「ゆず」の楽曲をフルに使うというのは、終盤に向けて人間の(若者の)人生賛歌になっていくのかな、とも思います。

 

原作の主人公はジョバンニであり、実は先に死んでしまっている心優しき友人がカムパネルラ、

氷艶2024のあらすじによるとジョバンニに当たると思われるトキオが代役大野さん、大輔さんのカケルはカムパネルラに当たると思われます。

 

亞門さんの演出降板を聞いて、最初に(ここの表現がプロデューサーと相容れなかったのかな?)と思いましたが、これはかなり初期段階ではっきりしていることだしこれを元に本も衣装撮影も進んでいたので違うよね、と思い直します。

大輔さんがカムパネルラである意味はなんだろう。

ここにどんな感動的なストーリーがあるんだろう。

 

前作の「月光かりの如く」でも主人公光源氏は死んでしまいました。

これには私もほんと初演でびっくりして、終盤の大輔さんの慟哭の舞を見て流した涙、引っ込んだわ。

斜め後ろの柚希礼音うちわ持った女子が「えぇっっ?」て声漏らしてましたもん。

巨匠の亞門さんだって万人に好かれる訳でもなく、この演出キライ・・・という方もかなりいます。

まぁ出来れば「主役なんだし生かしといてくれよぉ」とは私も思いました。

しかし、宙吊り演出で

“『大きく輝く月に光源氏が還っていく』というあの印象的な画”ありきでのラストだろうと思われたので、あれが美しい「完」なのだ、と今は納得しています。

 

月光かりの如くでは藤壺がストーリーテラーの役割も果たしつつ、最後光る君(大輔さん)を仰ぎながらひとり見送っていましたが、トキオはこれに似た形でカケルを語るのかな、とも思ったり。

 

演出家が去り、演出統括として尾上菊之丞さんが前に出られること、この部分については過去作を観てきた自分には期待する部分は大きいです。

「破沙羅」では阿国の舞を主に、その他全編スケーターの動きを監修されていたと思います。

2作目「月光かりの如く」は、たぶん所作や振付細部での指導はあったのでしょうが、どこがどう、とはっきりは分かりませんでした。

しかし和の時代劇から離れた「LUXE」で、特に荒川さんの“食虫花”大輔さん刑事くんの“ナルシス”を観た時、この人天才だと思いましたね。

ノンバーバルコミュニケーションを芸術に昇華したものが舞踊だと思いますが、

フィギュアスケートの表現も全く同じ、しかも最強の表現言語を持っている、と菊之丞さんは知っている。

滑りだけでストーリーと内側の思惑や感情を、最高の説得力を以て表現していましたよね。

 

何より、これまで「氷艶」を貫いていた艶の部分。

これを担っていたのは菊之丞さんなんだなぁ、とつくづく思い知らされました。

演技や様式に見える艶や色気、内側から滲み出る狂おしい耽美。

今回はそれを諦めていましたが(だって想像できないもん)菊之丞さんなら演技・滑りにこのマジックパウダーをどこかでかけてくれるかもな、と。

 

大輔さんが台詞を喋るのも歌うのも楽しみではあるんですが、彼にはそれに代われる「滑りで伝える」という最強唯一無二の表現手段があるのですよ。

月光かりでの大輔さんの慟哭の舞は、観ていて胸が締め付けられるような痛みを放っていました。

朱雀との狩りのシーンは、兄弟というより親友そしてライバルという二人の関係性が

ステファンと大輔、というリアルに重なりながら溌剌と見えていましたよね。

これら場面にセリフはいらない。返って野暮になったかもしれない。

 

この「喋る歌う」と「滑る」の演出手法や配分が、スケーターが滑る事を重んじたい側と氷上ミュージカルとして劇化したい側でせめぎ合ったのかな、、、とちょっと想像しましたね。

 

でも一流のスケーターが滑るというのは、セリフ劇を凌駕するんですよちゃんと。

私たちはもうそれを痛いほど知ってしまっているんです。

 

 

亞門さんが去る以上、彼在りきで参加しその演出手法の中に目指す表現があったであろう小野田さんには辛い現場になりますね。

小野田さんからは「氷艶」に関する発信が全くなかったですし、早い段階から噛み合わないところがあったのかもしれません。

でも、その歌の力は素晴らしいです。ほんとにミュージカルスターらしい上質な歌唱・芝居をされる方。

今回はご縁がなかったけどね、まだこの先の道は長いと信じて。

亞門さんもここまで熱く作り上げたものを仕上げの段階で手放すのは悔しく、無念で、苦渋の決断だった事でしょう。

1年~2年も前から力を尽くして下さった事に本当に感謝です。

そして(このドタバタ劇を回避できなかった部分に思うところもあれど)高橋大輔主演のフィギュアスケート主体のショーを仕上げる為に、この天下の巨匠と袂を分かつ決断をした主催側にもエールを送りたい。

何があったかさっぱり分からないけど

守りたい何かを守ったのだろう、と思っています。

 

 

こんなに急な代役を快く引き受けて下さった、大野拓朗さん、マジでありがてえありがてえ。

足向けて寝られない、どちらにお住まい??

ビジュアルも最強、顔もスタイルもなんと舞台に映える方でしょうか!

185センチですってよ奥様オレたちの安藤竜よりちと小さい位でしょうかリフト出来そう

アフタートーク3日目は、大野さん大輔さん高志郎くんと3人並んだら(捕まった宇宙人の図)ですわね全く

こんな与太話したくなる程の親しみやすさが零れてますよ、あの朗らかな笑顔から。

既に溶け込んでる様子だけど“輔と合う感”大事。「スケート楽しい!」って。良いチームになりそうです。

福士誠治さんも合宿に合流して、お守りが届いたというか救命胴衣も着たし安心、っていう安堵が広がりましたねぇ。

 

エハラさんのスケート爆速上達動画、実は今のファンの不安を見越して明るいドヤを振りまいて下さってるし

まりゑさんのあののんびり上達動画(すみません)にふざけ倒した言葉入れるセンスも大好き。

皆さん明るい気で盛り上げようとして下さってる。ほんとにありがとうございます。

つうか、たぶん、

今は本当に朗らかで良い座組になっているんだろうと思います。

 

 

少し話変わって

 

雑誌ショパンのWeb記事で大輔さんが語っていた言葉、なかなかびっくりでねニヤリ

「人間は生まれた時から表現している。僕たちはそれをエンタメとしてより一層楽しもうとしているのかな。僕は表現をしたくてしている。根源にあるのは自分という存在を認識して欲しいという承認欲求。僕の場合それが赤ちゃんからずっと続いている。『そんなんじゃ足りない!』それが僕の表現の原点。」

これほど原始的で本能的なものがベースで、それを生まれた時から持ち続けている、という自己理解。

凄くないですか。

これが無くなることはそうそうないよな、と嬉しくも安心しています。

これからもまだまだガツガツ、彼は表現の手段や場所を求め続けてくれるだろう、と。

 

 

つい最近、血を吐くような困難乗り越えて作り上げた傑作「滑走屋」の経験が

「メンタル養成ギプス」としてこんなところで威力を発揮するとは、、ですよね(笑)

全部繋がってるなぁ、とつくづく思う。

助け合い、励まし合い、その一生懸命さで皆をひとつにする大輔流の座長でまたこの困難を乗り越えて欲しいと思います。

たぶん今は、強くなった絆とワクワク感で「やれる!」と皆が思っていると思います。

 

ここにきてやっと、これまでの伝統“氷艶異業種交流現象”も湧き起こってまいりました。

「はじめましてぇ推しは高橋ですぅ、大野さん、推させてもらっていいですか?」的なw

あなたの推し、素敵ですね!

からお互いの素敵世界を交換していくのが氷艶という作品の醍醐味ですからね。

 

 

銀河鉄道999を生み出した銀河鉄道の夜

米津玄師さんの楽曲の中には「カムパネルラ」という曲がある

クリエイターの心を掴むこの原作から新しい傑作が生まれるのを楽しみにして

 

さぁここからは応援あるのみ

シンガーの皆さん、怪我にはお気をつけて下さいな

梅雨も本格的になったころ、あたしはきっと幸せな気持ちで過ごしている、と信じています。