伝説の幕開け【滑走屋】若者の波動と共鳴しながらフィギュアスケートの未来へ滑走する | A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

フィギュアスケーターを愛してます。
中でも、別格なのは ”高橋大輔”

2月10、11、12日に福岡オーヴィジョンアイスアリーナで9公演(なんと1日3公演!)開催された、高橋大輔プロデュースのアイスショー「滑走屋」

大盛況、大成功で終えることが出来ました。

もう、これまで見た事のないスタイルがヤバくてカッコ良くて衝撃すぎて・・・

1日経っても帰りの飛行機に乗っていても思い出すと感動で涙が出てくる程、気持ちがほわほわし心臓がキュッとする感覚。

この衝撃をカッコ良く語ろうなんて無粋な気さえします、まずはここ(胸)にある熱いものを熱いまま、衝撃に殴られた顔は歪んだまま、そのまま語りたい。いや語らせて。

お見苦しい語り口はどうかご勘弁でございます。

 

【まずは鑑賞:第一形態】

10日昼過ぎに、(俺たちの)ツイッターTLが一斉に

「やべぇぇぇぇぇ!」「やばいやばいやばい!」「すげえぇぇぇぇ!」しか流れなくなりました。

(またイーロン何かやりやがったな)と思っていたら、実はひたすらに『滑走屋』の初見の感想でした。

普段語彙力みちみちの方も語彙力ありませんと自己申告される方も皆「言葉にならない」「ヤバい」しかおっしゃらない。

そんなにヤバいのかと思い11日午前公演からファイティングポーズにて参戦、はい、マジでヤバかった。

フィギュア大会&ショー観戦大ベテランのはずなのに初めて見る世界にボコられました。

ただただカッコいい!すさまじくカッコいい!!えげつなくカッコいい!!!

ほんと、語彙力の捜索願を出せ。

ヤバいなにあの服、マトリックスですか?誰がキアヌ・リーブス連れてきたんですか?

キアヌ・リーブスにベネチアンマスク?仮面舞踏会?なやつ着けたらヤバいに決まってるじゃないですか。

(aki様よりお借りします)

オープニングで周りを〇しにかかる大輔

 

世界観は、昨年のアイス・エクスプロージョンのアートなサイバーパンク感よりはサイバーが取れた感じ。

ダークでスタイリッシュ、アイスショーとは思えない前衛的選曲と照明の中無数にうごめくロングコートのヒト型は近未来のアンダーグラウンドな秘密結社っぽいし、若者達はストリートのアウトサイダーみたいにも見える。

大輔さんはその結社のリーダーで、威厳ある美オーラガンガン出しながら後ろ手に組んで佇む姿は、エンペラー血筋の司令官みたいだし、あたしゃその映画的なコスプレ耽美にいきなり萌え萌えした。

観客は心の中で皆「ひぃぃぃぃぃ」と叫んでるよ。

完全にロックオンされている。

ここを刺したらヘロヘロになるという大輔ファンのツボを。(既に“黒のロングコート”でご飯3杯いける)

 

なのに演技は明日死んじゃうが如く(己にムチ打つ37歳)泣ける程の気迫の滑りを見せるんだもの。

もう受け取る自分は「がっごえぇぇ」「刺さるぅぅ」とビジュアルとダンスとフォーメーションに着いていくのに精一杯なのに、あの全身全霊の演技は瞬間瞬間でエグるのですよ、あたしの心を。

 

とにかく、出演者全員が走る走る滑る滑る踊る踊る。

オープニングだけで15分だけどあっという間です。なんと言っても疾走感とスタイリッシュさが際立つ、これまでのアイスショーでは観たことのない振付と360度すべてが正面となる複雑なフォーメーションが特徴です。

全てのカッコいい事が、リンクの中で同時多発で起こる。

「誰か予備の目ん玉1ダース持ってきて」とマジで思う。

MCなし挨拶拍手なし(観客渾身のふぉぉーはある)ノンストップでエンディングまで駆け抜けますが、その間にあるソロプロ、若手アンサンブルスケーターによる群舞も秀逸なんですよ。

アンサンブルスケーターは国際大会に出ていく程ではないにせよ全日本クラスの、「滑走」歴はもう10数年の高校生大学生社会人達で若い力を見せてくれますが、そのスピードと熱量に圧倒されました。

メインキャストもソロ以外の群舞にも実に多くの場面献身的に絡んでいて、特に草太くん星南くんなどこんなにカッコよく踊れたの??と驚くほど、一皮どころか三皮位剥けたんじゃないでしょうか。(だから高志郎くんも観たかった( ;∀;))

友野君の今季フリーが緊張感に満ちた流れをほぐしますが、涙腺までがばがばにしていきます。

泣かずには観られなかった。

哉中ちゃんはダンスの天才。

たぶん世界中の女子スケーターの中で踊りが一番上手いと本気で思います。

大輔さんのソロ:フラメンコは最初はピンとこなかったんですよ。

それもそうだよね、全体指導とプロデューサー業の中で自分プロが全く仕上げられてなかったんですよね。

でも終盤に向かうにつれて、千秋楽など特に、明日世界が終わるがごとく鬼神のような滑りでした。

群舞もダンサブルな振付が多いのですが、氷用の流れる動きなんかじゃないガチな陸ダンスを氷に降ろしているので激しいし、常にフォーメーション移動しています。高橋大輔と言えど、余裕かました状況でなどいられないんですよ。

高橋大輔のくせに必死で必死で必死こいて踊ってる姿にはこみ上げるものがありすぎて、いつも自然と両手を組んで祈るように観ているのです。

 

全体を観終わったあとの、初めましてな衝撃。

ロックミュージカルかライブを観たような刺激と高揚感。

スケーター達の全身全霊の献身と心意気がくれる感動。

全身で受け取って放心状態のまま、開幕の時計の鐘の音から75分後に、私たちはあっという間に連れていかれたのです。

 

(お借り致します)

 

 

 

 

岩野桃亜さんインスタより

 

【記憶を反芻する:第二形態】

初演後は特に気持ちを持て余していましたね。

友と沢山語り、ホテルでは余韻に揺さぶられていました。

 

ノンストップ75分というスタイルは既に真央さんがサンクスツアー等で見せていて、大輔さんも競技引退後にBEYONDを観に行っていましたから、相当に参考になったかと思います。

しかし中身は面白いほどに個性の違いを見せ、正に陰と陽ほど印象が違いますね。

いいですね、最高。

自分は大輔さんのあのダークファンタジー感のある現実世界からトリップするようなところが大好きです。

クールでアンタッチャブルな彼の領域に惹かれずにはいられない私たちを見透かすような、彼のあの独特なセンスを氷の上に降ろして下さった鈴木ゆまさんの振付の吸引力は凄まじかった。

実は公演合間の食事の場でたまたま隣り合わせた私と心優しくお話してくださったゆまさんは、はっきりと

「ストーリーはありません」「氷の上で演る、という事は一切考えずに振り付けました」とおっしゃっていました。

大輔ファンは彼が物語にはあまり囚われず、音楽が訴える感情に感応して滑るタイプだと知っています。

彼が選んだ曲の声を全部聴きながら、裸の肉体のままに振付けて下さったからこそ、大輔さんも哉中ちゃんもそこに惚れて全部を氷に降ろしたのではないでしょうかね。

カテゴリ違いだからこそ起こせる化学反応の強さと言うのか、音楽と振付、あの複雑なフォーメーションが放つスパークの輝き・色の鮮やかさは、これまでに見た事のないアートエンタメを作り上げて下さったと思いました。

 

そして、必ず伝えておきたい、と強く思ったのがキャストの「献身」。

メインスケーターはもちろんですが、アンサンブルの頑張り、心意気には涙が出る思いでした。

(言っちゃいけないの承知で言っちゃうけど)自分のソロプロ持参の上、オープニングとエンディング&ちょい群舞的なスターズなんちゃら(こらこら)的なショーとは心の温度がもう圧倒的に違う。

青春期の若者の無垢さ一生懸命さの魅力が、こんなにショーの雰囲気を形造るものなのか、、、とちょっと後頭部ぶん殴られた位の衝撃と感銘でしたよ。

座長ザ・大人の大輔さんもこの中でおんなじ雰囲気で滑っているのにも驚きました。

ショーに関わったのは公演を含めて10日間のようですが、ほんとに濃い、もの凄く濃い時間を過ごしたんでしょうね。

ツイッターで見ましたが「高橋大輔に声かけられたらスケーター皆行く」

そりゃそうだ。

一生に一度のチャンスかもしれない。

一期一会の瞬間を生き抜くような自分を捧げるような皆さんの全身全霊を浴びて、幸せでした。

 

星南くんは二日目には既に泣いてましたし、千秋楽では皆号泣でしたね。

大輔さん、友野くん、櫛田くん、、、、

キャストがこんなに涙するショーは真央さんのショー以来ですが、この短期間のスポット開催のショーではほんとに珍しいと思います。どれだけここに打ち込んできたのか、ともらい泣きせずにはおられませんでした。

泣き腫らしたお二人

 

【そして未来へ:第三形態】

これだけの懸命さを引き出したのはスケートが好き、という熱い気持ちを呼び起こす程の

“ショーとしての高いクオリティ「滑走屋」そのものの価値”

があると思います。

そして、全ての演目が繋がっているため全部でひとつの作品、全員が力を尽くさないと否が応でも完成しないというw

意識はアイスショーというより完全に舞台に近い。

大輔さんもゆまさんも、これを次に繋げていきたい、と明言しています。

他ショーとは完全に差別化したライブのようなこの「滑走屋」は有難いことにツイッター(X?)でも4日以上トレンド上位に居続けました。

9公演ほぼ満席とは言え、地方都市の常設リンクの小さな会場から連日あれだけの投稿があったのは凄いことです。

共通するのは、感嘆、喜び、ライブを観た時のような爽快感、、、

「カッコいい」「何度でも観たくなる」「日本ならどこでも観に行く」(笑)「ブルーノ・マーズのライブみたい」

ブルーノのライブ発言は、私も先月東京ドームライブに行ったので完全に同意ですw

「こんなカッコいい草太君を見せてくれてありがとう」「友野くんの献身に泣いた」

大輔オタじゃない、キャストファンの方、地元で初めてアイスショーを観た方、が沢山絶賛の声を上げていてなんとも嬉しくなりました。

世界観に好みはあれど、空前のダンスブームの中にいる日本の若者はこれ絶対好きですよ。

 

大輔さんが以前「フォーマットが出来上がれば自分がいなくても回していける」(いないと困るけどな)と言っていたけど、フォームは出来た。この形式ならプロジェクションマッピングもいらないしMCいらない、スケーターと照明、音響さんがいれば会場への順応性も高い。

 

座組に絶対に必要な、座長の求心力は圧倒的なものがある、と見せてくれました。

普段は優しいのに、氷では厳しく才能に溢れ他スケーターの憧れであり続ける人。

この人が、メダルは無くとも輝く才能はある、そういうスケーターも広く活躍できる場所にしたい、という思いも込めて作った「滑走屋」

 

さぁ、これを全国に連れていこう。

(台詞もMCもないから海外だっていけるよ)

我らはどう応援したらいいですか。

何だってしますよ、自分自身が「滑走屋」を大好きだけど、誰にだって自信を持って「一回観てみな、フィギュアスケート観た事なくてもスケーターの事知らなくても、メチャクチャ楽しいから!」って言えるショーだから。

これからも沢山魅せて欲しいのです。

そして、今回体調不良だったキャスト達がみんな健康になって全員揃った『完全版』を是非観たい!

 

 

【最後にスーパーヒーローだった友野一希さん】

大輔さんがマエストロなら友野くんはコンマスでした。

大輔さんが指導しきれないところ、若者達の不安な気持ち、間に入ってサブリーダーとしての人間力を発揮していたことに疑いの余地もありません。

オープニングでの大輔対峙ポジションでの演技は見事でしたし、自身のプロはノーミス、そして高志郎君が倒れ星南くんも離脱した際もその場をサポートしてくれました。

最後に号泣して泣き腫らしていた姿に、どれほどこの「滑走屋」を成功させようと頑張ってくれていたのか、と思いました。

どうか今後も、大輔さんのショーに沢山出て下さい。出てくれたら嬉しすぎて「飛ぶぞ!」(泣き笑い)

もう、大輔さんの心の相棒だと思ったよ。

 

 

書いてる内に大輔さんのインスタ上がった。

ありがとう。

お疲れ様ね。

ほんっとに最高だったよ。

大輔さん、滑走屋完走のご挨拶