先日、氷艶~月光かりの如く~のキャスト衣装がチャリオティーオークションにかけられましたが
落札された光源氏(青年期)、藤壺宮の衣装が落札者様のご厚意と有志の会によって
高橋大輔選手のご実家に寄贈されることになりました。
自分としてはこんなに嬉しいことはありません。ありがとうございます。
オークションが開催されると知ったときは
「あぁ再演は無いんだ・・・」(リニューアル衣装での再演は遠い未来にあるのかもしれませんが)と
半ば絶望的な気持ちになりましたもん。
そして、衣装展のような形でファンが目にすることももうないのだ、と思うと切なくなりました。
横浜そごうでの衣装展は、全日本選手権後の年末の一番忙しい時期で、
来たくても来れなかった人がたくさんいましたから。
会の趣旨に賛同し寄付をすることで、自分もこの衣装を贈呈するひとりになれるこのプランは
高額になるだろうと予測し、入札さえ躊躇した沢山の人達にとってギフトのような感じだと思います。
所在がはっきりするだけでも嬉しいのに、行き先はこの衣装が収まるのに理想的な、高橋家なのですから、、、
このプランが公開される前に、実はチビ光源氏くんの衣装を落札した知人から
衣装を本人に寄贈したいという考えを聞きました。(趣意書にご紹介があったかと)
そして、この趣旨を共有したいという気持ちがもしあるのなら、負担を分かち合いつつ一緒にお届けしますか?と。
二つ返事で賛同しました。
この思い出の衣装が手元に来たら、本人・ご家族はどれほど嬉しいだろう、と想像するだけで
ワクワクしました。
チビ光くんのお母さまから大変喜んで頂けて連絡が来た、と聞いた時には
贈り主のおばちゃんの一人になれてほんとに良かった、と嬉しくなりました。
そして、大輔さんの衣装も同様にお話が発展したのだと思いますが、ハードルは1000倍位上がったと思います。
クリアしなくてはいけない事、これから寄せられるであろう様々な厳しい意見に対応し、趣旨を説き、募金を集めるのは大変なことです。
よくもこんな神経擦り減らす企画を実行しようと思ったよね、、と驚きつつ
事務局の皆さん頑張ってね、、という気持ちで今書いています。
自分が最初に心配したのは、金銭と価値(品物)が人と人の間を移転するので、そこで生じるかもしれない課税の可能性です。
オークションでの落札物がどう時価評価されるのか、過去の税務判断事例を調べたりもしましたが
今回の事務局の方々はきっちり考察していましたね。
そして事務局からの参加申し込みに対する返信を見て安心しました。
高橋家に贈与税がかかることはないです。
しかも落札者様本人は、自己に不利なスタンスを自ら選び(私は落札金の分担金なのでそこまでしなくても、と思いますが)
事務局に寄せられる可能性のある厳しいご指摘に対処できるように準備されているようです。
寄贈をスムーズに完了させることへの熱意と覚悟がおありですね。
今回はこの寄贈スタイルの賛否について沢山の様々な意見を目にしました。
賛同が相当数になるのかな?と感じますが、反論も皆さん真剣に発信していて
例え意見が食い違って衝突したとしてもこれが健全な姿なんだな、、、と思いました。
その中でいくらかの方が
高橋家に衣装の保存をお願いするのはあちらにとって負担であろう、
でも、ファンからの申し出であれば迷惑でもご家族は断れないであろう、
と高橋家を慮っていました。
ザ・能天気な自分は
高橋家(お母さま)はさぞ寄贈の申し出を嬉しがっているであろう、
でもオークション物件と知ったら(たぶん高額だし)受け取れない、と断ってくるであろう、
と別方向から真逆な考えをもっていました。
想像力って面白いです。
考え方や個性で同じ事象に想像を巡らせても、いろんなパターンを想像するんですね。
それぞれが相手を思いやるからこそ真剣に想像力を働かせます。
でもだからこそ想像は想像でしかない部分もある、とも思いました。
今回の寄贈の申し出をお母さまは大変喜ばれているそうです。(これは事実の伝聞)
ほんとは迷惑じゃないか??と言葉の向こう側を探ろうとするより
そのまんま受け取りたいと思いました。
「保存」という概念が一人歩きしてしまってるな、とも感じました。
落札者様と事務局が望む(そしてあたしも)、「保存」の第一義的な意味は
「このお衣装がここにあったらすごく嬉しいし、相応しいな」と自然に頭に浮かぶ場所、
宿主のところに置いてほしい、という事だと思います。(想像)
トルソーに着せて虫に食われたりもせず、カビに注意して、、という「優秀な保管場所」ではなく。
そしておかやまハンドメイドフェスタのチャリティー衣装展を通じて、高橋大輔の衣装が持つ力、は
ファンもお母さまも感じていると思うのです。(想像)
おのずと置かれるべき場所は頭に浮かびますし、何より一元管理されることのメリットは大きいです。
個人的には、いずれまたどこかで開催されるかもしれない衣装展での重要な一品になると思っています。
藤壺様のお衣装に関しては、所有者が光源氏衣装とつがいで高橋家に受け取ってもらえるならと打診し、高橋家が快諾したのであれば
もう他人がどうこういうことではない世界だな、と思いました。
そして他衣装を落札された方はこの話題に振り回されることなく、ご自分の世界で穏やかに衣装を愛でていてほしいです。
(もう嗅ぐなり着るなり)
それでも、拭えない違和感があるとするなら
それは個々が持つ推しとの境界線の引き方の違いなんじゃないでしょうかね。
ファンの真っ直ぐな思いであれば、思いの重さごと相手に押し掛けてしまってもいいのですか?、、、と
今回の寄贈プランに、感じる人は感じてしまうある種の「差し出がましさ」、これに折り合いをつけられるかどうか。
自分など、普段から大喜利ヤーを目指し馬鹿言ってますが実はビビりで
推し界隈の住人は全部天上人だと思っているので、こんなプランは思いつきません出来ません。
でも、だからこそ、今回の「出過ぎた」感をジャッジされ批判もされるであろうデッドラインを、
勇気を出して超えてくれた事にとても感謝しています。
あの精緻で気を配られている趣意書と報告メールを読むにつけ、
事務局の方々はこのデッドラインを超える自分達の行為に悩み、勇気を振り絞って行動に移したであろうと想像します。(でもこの想像は当たってると確信しています)
まだまだ先の長い煩雑な道のり、大変でしょうがお任せしますので宜しくお願い致します、という気持ちです。
賛同するも良ししないも良し。
ところで、今回の寄贈募金に際してあたしがご家族に宛てたメッセージです。
↓
「大輔さんのスケートが好き」
これはずっと変わらないし変えようがないようです。
変えられないものは受け入れるしかありません(笑)これからの長いスケーター・パフォーマーとしての旅路を、私自身の未来を彩るひとつのシーンとして見守りたいと思っています。
1ファンでしかない些細な自分がこのような企画に関われる幸せを頂けたこと、大輔さんのお母様・事務局の皆様に感謝致します。
お母様、時々藤壺様のお衣装を着て(あたくしのように藤壺ごっこで)遊んでみて頂けたら幸いです。
ほんと、馬鹿極まりないwww
でもね、藤壺様の衣装は届いたら絶対着る。女子は着る。
お母さまは着る。
そして4男が帰宅したら、光る君の衣装を着せて「おかん何すんねん!」とか言われながらも
氷艶ごっこをしてください。
お兄様、それを動画に撮ってください。
氷艶円盤化の際には特典映像でお願いします。