歌子先生の”母性” | A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

A skater's soul ~髙橋大輔応援ブログ~

フィギュアスケーターを愛してます。
中でも、別格なのは ”高橋大輔”

「アスリートの煇石」を見ました。


なかなかいい番組でした。


視聴者を変に興奮させることもなく、大ちゃんのスケート人生がスタートしたところからこれまでを


大ちゃんと歌子先生を軸に、愛情チョイスの写真を交えながら、本人が語ってくれてました。



見終わって、つくづく考えさせられたことがありまして・・・。


あぁ、高橋大輔という人物には、長光歌子という人こそが運命の人なんだなぁ、と。


大ちゃんくらいのレベルのスケーターであれば、途中で完全なコーチ変更があってもおかしくはない。


でもその時その時で必要な、専門性の高いブレーンを迎えつつも、歌子先生からは絶対離れない。



歌子先生の指導者としての資質が、とても優れていらっしゃるのは分かっているつもりですが、


「際立った素質を持ちつつも繊細で不安定な少年」をまんま引き受けたときから、確実に我が子同様に愛


情も注いでいますよね。



自分に言えるかなぁ・・と思ってしまった。

A skater's soul

こんな言葉。



実は先日、娘と夜の3時まで話しをすることがありました(ケンカともいう)。


私は彼女の失敗自体を責めているつもりはなかったんです。(失敗が十分予測できるのにも関わらずほ


ったらかしにしておくルーズさを責めていたつもりだったのですが)


でも、これまで自分にまかせっきりで、親身になってもらえなかった、と泣かれまして・・・・。


心がチクッと(ほんとはもっと)痛かったです。


「本人にまかせきり」 この言葉は、いつか彼らが自立していく時に言われるだろうなぁ・・・


と覚悟はしてた。  圧倒的に、物理的に、「子供と直接向き合う時間」不足の私。


自分の気持ちとしては放ってきたことはないつもりだけど、<そう思われることはきっとある>


それを承知で、彼らが自立するまで育てきるためには、”まずは父親”になること、を選んだので・・・。






27歳の大ちゃんが穏やかに語る内容には、偽りのない説得力がありました。


歌子先生の言った言葉に偽りのないのも事実でしょう。が、今の大人になった彼が本気で、自分の失敗を


すべてコーチに背負ってもらえるなんて思ってるわけじゃない。


自分のやったことは自分の名前にはね返ってくるだけ。


でも、その失敗の責任も、そこで被る辛い感情も、全て絶対的に分かち合ってもらえる安心感。




~失敗を怒られた事は一回もないので。 ただ、態度が悪かったりしたらだめですけど~



指導者としては、教え子の目指す目標地点まで、最速最短で到達できるように指導できる人が優秀と


評されると思う。


選手生命なんてそんなに長くない。


だとしたら、予測可能な失敗は避けて通る。 みな、それを選択し、アドバイスする、きっと。


指導者の枠を越えて、失敗を見守る生き方をチョイスできるのは、


歌子先生の懐の深さと、「我が子のよう」とおっしゃっていた母性からくるのかしら・・・。




あ~、小さいころは「寝返りが出来た~ドキドキ」「歩いた~音譜」「しゃべった~ラブラブ」と


ひとつひとつ ~出来たこと~ を見守って喜んできたのに。


いつの日からか ~出来ないこと~ に振り回され嘆くようになる。





歌子先生と大ちゃんは、オリンピックという高い目標に向かって切磋琢磨しているチームなわけで、


親子間にありがちな甘えや過度な期待もないかもしれない。 その距離感は本当の親子とは違う。




それでも、歌子先生の「あなたの失敗は全て引き受けるから、思い切り失敗してこい」はなかなか言えな


よ。


        (何が起きてもお母さんはあなたの味方だよ)  みたいだ




もしも他のコーチだったら「心優しきやさぐれ少年」はスケートを続けきれたかしら。




大ちゃんが、歌子先生と出会ってくれてほんとに良かった。






私も、そんな風に思えて接していける母親になりたいです。







        (上の子だから全部自分で、とか、下だから可愛がられる、なんてないから。

         どちらもそれぞれ違った個性を、それぞれ愛してるんだよ)