過日、大阪文学学校の特別講座が
あった。
講師は、作家の田口ランディさん。
2時間のうちに
表現するときのポイントを教わった。
小説に限らず、
文学は視覚芸術だとランディさんは言った。
文字を追いながら、
読者は頭の中に画像を作っている。
その画像が鮮明であればあるほど、
印象に残る作品だというのだろう。
その表現方法は、
人によって様々だ。
香りの人もいれば、
色の人もいる。
音楽で世界を表現できる人もいる。
そして、
言葉をたくさん使って表現するよりも
少ない言葉で深く意味を伝えられたら、
いい作品だともランディさんは言った。
俳句や詩の世界に近いかもしれない。
その世界に近づくには
たくさん読むしかないのだそう。
たぶん、
ただ読むだけではない。
深く深く作品の世界に入れる人ができる。