おはようございます、カルダン店長の久永しんやです。
まだ寒いものの、かなり暖かくなってきて、
各地で桜の開花宣言が行われていると
テレビでよくとりやっていますね。
その番組内でこんな和歌がとりあげられていました。
『世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』
きっと一度は聞いたことがあると思います。
在原業平という方が詠まれた和歌です。
「この世の中に、桜というものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに 」
という現代語訳なのですが、
もうひとつ意味があるのだと、学生時代に先生が教えてくれたことがありました。
在原業平といえば、それはそれはイケメンらしく、
モテモテだったそうです。
異性と恋に落ちるたび、次はいつ会えるのだろうか、いつかは終わってしまうのだろうかなどと愛や執着が芽生え落ち着かなくなる。
いっそのこと出会わなければ、恋仲にならなければ・・・
つまり、この和歌で詠まれている
桜
は
異性
だったと。
異性がいなければ、思い焦がれる痛さを知ることもなく、
会えないつらさを味わうことなく、
いつかくる終わりを恐れることなく、
穏やかな日々を過ごせるのに・・・。
という意味もあるのだと教えてもらいました。
当時の僕に、古典の魅力を伝えるには十分でした。
そこから古典にはまったのはいうまでもありません。
先生元気かなぁ?
この季節になると、
その和歌と、
校舎の3階にあがるときに腰が痛くて動けなくなる先生のことを
思い出します。
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