突然だが、今月は俺にしてはめずらしく遠出して島根県へ行ってきたので、その思い出を色褪せないうちに文章にとどめておきたく、筆をとった。というか「ブログを書く」をクリックしてみた。
ちなみに今回は一人旅ではない。道連れがいるのだ。適当にスポットジャンプしてブリーディングしてあそんでたら偶然知り合った辰夫(仮)というイケメン。彼は島根県に住んでいる。
実際は用事があって関東へ行っていたのだが、帰りにどこかの神社へ寄って恋愛運か、もしくはあまり鋭いとは言えない頭脳を改善してもらおうかと思った。そこで熊野神社、三輪、白山といろいろある中で、なぜか出雲大社は思い浮かばなかったけれども、ついでに辰夫と初めて会って遊べるということで出雲大社に思い至った。なぜこれまで思いつきもしなかったのかは謎。でも並々ならぬご縁を感じる。
ま、とにかく関東への旅行は過去最高に楽しかったので、とても良いノリで島根県まで到達した。関東への旅はまた別の機会に日記に記したい。
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出雲大社参拝当日。前日に関東から岡山まで行き、さらに特急で島根県出雲市へ。出雲市で一泊して、翌朝「一畑電車大社線」に乗って出雲大社前駅まで。
黄色い特徴的な電車の中から見える、のどかな田園風景が美しい。天気も最高なのだが、それにしても、肩が痛い。大きなバックパックと、さらにもう一つ鞄を抱えてうろうろするのはさすがにくたびれる。しかし彼は車で来てくれるので、その点は安心だ。
駅前で午前10時に辰夫と待ち合わせしているが、駅には待ち合わせ時刻よりも少し早く着いた。偶然知り合った辰夫と会えるのも楽しみだし、初めての出雲大社もどんな雰囲気なのか、どれほどの迫力なのかと考えるとわくわくする。
彼は30分遅れてきた。観光シーズン真っ只中の本日、朝10時なんて、やっぱり少し早すぎたかな。彼に無理をさせていないと良いけど。
辰夫「お待たせしてすいません。」
俺「いえいえ、どうも。朝早くから来てもらってすいません。」
辰夫「じゃあ、いきましょうか。」
俺「ええ、このばかでかい荷物を先ず車に置かせてくれるんじゃないの? そうですね、早速行きましょうか。」
対面したばかりの2人は、ぎこちなく会話しながら歩く。
俺「今日は、やっぱり人が多いですね。たくさん並んでいるし。重いし」
辰夫「そうですね。」
駅から境内までは少し遠い。通りには蕎麦屋が目立つ。
俺「そういえば、出雲そばが有名なんですよね。」
辰夫「そうですよ、聞いたことないですか?」
俺「うーん、蕎麦好きだけど、あまり聞いたことなかったです。」
やはり、出雲大社は大きい。数ある「○○大社」の中で、ただ「大社」とだけいうと出雲大社のことを指す。それだけの代表格なのだ。
おみくじの内容は概ね良かったが、なんと神社のおみくじの通例である「和歌」がない。少し驚きだ。大吉小吉うんぬんよりも、この和歌を通してメッセージを感性で味わえるというのに・・・。というか吉凶すら書いていない。
さて、有名な出雲そばを食しながら、辰夫としばし歓談。
「うわぁ~!
俺が言うのもなんだが思っていたよりも細身で、少し華奢な感じの辰夫。しかし愛敬のある顔をしている。
で、この蕎麦がまた格別に美味い。3段の割子そばを注文したが、少し硬めの麺で、「つなぎ」が多めな気がする。俺はカタ麺派なのだ。
・・・ところで、薄々気づいていたが辰夫はなぜか真っ白なカッターシャツに黒のズボンといった、スマートカジュアルのビジネススタイル(?)だ。
以前辰夫と電話した際、確かに俺は「写真を見ると、ジャケットにカッターシャツとか、きちっとしたスタイルが似合うね。最近は俺もスーツとか、かっちりしたスタイルの人が好きだなぁ。」と言った。まさか・・・。だとしてもドレスシャツとかならわかるけど。それとも、神社参拝に私服で指輪などをつけてきてちょっとチャラい俺が間違っているのか。
俺「今日は結構きっちりした服装なんですね。神社に参拝するから?」
辰夫「うーん、これは、偶然、適当です。」
・・・適当で真っ白のカッターシャツを着てくるだろうか。白いシャツに黒いズボンで、高校生のように見える辰夫。ベルトはしていない。
普段俺は洋服のブランドなどにはあまり興味がないんだが、話の流れで聞いてみた。
俺「好きな服のブランドとかあるんですか?」
辰夫「最近は、ユニクロをよく着ますね。」
等身大で素直な辰夫。おそらく、「盛る」という言葉は知らないのだ。
蕎麦を食べ終わっておみやげを見て、しばらく歩くと「古代出雲歴史博物館 500m先」という看板が見える。
出雲の歴史を綴った博物館に興味はあったが、次の目的地である海辺に早く行きたかったし、大社周辺がまあまあ混み合っていたので早く人混みを抜け出したかったのと、何より荷物が重かったので、「まあ、そろそろ出ましょうか。」と言ったのだが、辰夫は「せっかく来たから博物館に・・。」と行きたそうだ。
俺「じゃあ行きましょうか、博物館!」ということで、いざ古代出雲歴史博物館へ!
しばらく歩いて手水舎近くまで戻ってくると、「古代出雲博物館」という看板が見える。
俺「古代出雲歴史博物館。もうすぐそこですね。」
辰夫「大人610円・・・・なんだ、無料じゃないのか。」
俺「へ・・・?」
辰夫「そうだよなぁ・・・こんな観光地だし、タダじゃないか、やっぱり・・・」
何かつぶやき続ける辰夫。
俺「ま、まあ、ほら、さっきの昼飯代も俺が全部払ったんだし、610円くらいだったら行ってもいいんじゃないかなぁ。」
辰夫「そうだなぁ、タダじゃないのか・・・。」
俺「じ、じゃあ、出ましょうか。」
辰夫「仕方ないかぁ・・。」
もしかして、辰夫の家は経済的に苦しいのだろうか。辰夫の住まいからここまで車で2時間。ガソリン代だってバカにならないし、申し訳ないことをしたかなぁ。博物館の入場料くらい俺が出せば良かったんだけど・・・。
結局、博物館には行かずに、そのまま日御碕へ行くことになった。天気も良いし、とても綺麗だろう。
辰夫「これが僕の車です。」
ハイブリッドカープリウス。ガソリン代はそれほどかかっていなさそうだ。
俺「うわぁ、かっこいいクルマですね。自分で買ったんですか?お金持ちなんだなー、俺なんかボロボロの軽自動車ですよ。」
辰夫「いや、親にちょっと援助してもらって・・。」
「援助」と言っているが、おそらく全額出してもらったんじゃないだろうか、なんて想像しながら、
俺「うわぁ何だか経済格差だぁ」
辰夫「はははそんなことないですよ」
「経済格差」という誇張表現は、相手が高いモノを持っていたり買ったりしたときに使用する俺なりのネタの一種なのだが、そういうわかりにくいジョークはもちろんあっさりスルーされる。
しかし今日は天気がすごく良いので、やっぱり車の中は暑い。はやくエアコンを・・・・入れないのか。入れないらしい。窓を開ける。ガソリン代は普通車の約半分ですよ。しかもこの車、電気機器用にソーラーパネルついてるぞ。「自然の風が良い」みたいなこと言っとるが。
というわけで、暑さで頭がぼーっとしながら日御碕へ向かうのだ。
つづく


