6月1日の読み聞かせは
「ゆうきをだして」
作:くすのき しげのり
絵:いもと ようこ
<ストーリー>
野原の土の中に球根が埋もれたままじっとしています。
君は芽を出さないの?とモグラが言いました。
土の中でこうしているのが楽しいんだ。球根が言います。
勇気を出して芽を出してごらん。
きっと楽しいと思うよ。モグラが言います。
おひさまはゆっくり球根を暖めます。
うとうとしている間に球根はうっかり土の上に芽を出してしまいました。
やっと芽を出したのね。とたんぽぽが言いました。
春の雨が降り、勇気を出してと雨に励まされ
小さな芽はぐんぐん育っていきました。
やがてかわいいつぼみができ、つぼみは少しずつ膨らみます。
開いてみようかな。つぼみは考えます。
そしてとうとう少し開きました。
すると、モンシロチョウとてんとう虫がやってきて
やっと咲いてくれたのね、待ってたのよ。と言いました。
勇気を出してよかったなぁ。
チューリップは新しい友達のために大きく大きく花を開きました。
春にピッタリの絵本ですね。
新しい生活が始まる人にも、
今までの生活が続く人にも読んでもらいたい一冊です。
何かを始めるときは勇気がいるもの。
でもそれを乗り越えればきっとステキなことが待ってるはず。
頑張れ、ではなく「勇気を出して」と応援してあげるっていいですね。