私はただ静かに呼吸をしているだけなのに、

 

 なぜあなたは私の鼻の穴に飛び込んでくるのですか?

 

 ちいさな虫。

 

 

 

 いってみよう。

 

 

 

 ハゼ釣りです。

 

 毎年この季節にゆきます。

 

 あれ、楽しいですよね。

 

 

 先週、今週と、

 

 友人Oとふたり、ふらふらといつもの河口をうろつきました。

 

 

 細く短いルアー竿に道糸がPEの0.8号、

 

 0.5号~1号のナツメオモリにキス針の5~6号、

 

 ハリスは0.8号を30センチという道具立てです。

 

 

 ポチャリと投げてゆっくりサビき、止めを入れると何となく引っ掛かってきます。

 

 

何となくハゼを釣り上げる友人O

例によって缶チューハイでうろんにゴキゲンさんです。

 

 

私もポツリポツリと釣ってゆきますが、

どうにもペースが上がりません。

 

 

 数年前までは2時間もやれば60ほど釣れたのですが、

 

 残念ながら今はそうはゆきません。

 

 

 この場所はワンドになっているのですが、

 

 浸食防止工事で大きな土嚢を入れ、入口が極端に狭くなりました。

 

 本流からの魚が入りづらくなったのではないかと考えています。

 

 加えて水も悪い。

 

 

 

 魚の数が少ない上にアタり方も緩慢です。

 

 ゆっくり丁寧にサビき、

 

 止め後の訊きをこれまた丁寧にしても逃げアタリが出てしまいます。

 

 

 明確かつ朗らかなアタリで引っ掛かってくるのは

 

こんなのだったり、

 

 

こんなのだったり、

『 ハゼ釣りってこんなに難しかったっけ?』と、ふたりで顔を見合わせます。

 

 

 遠くに投げても近くに投げてもアタリが遠い。

 

 たまに出るのが逃げアタリ。

 

 帰りたくなる。

 

 

そんな状況の中、友人Oが怪しげな動きを見せます。

何をしているのでしょうね。

 

 

延べ竿? 延べ竿。

9尺の延べ竿にドングリ浮子の牧歌的魚釣りです。

 

 彼は道具入れに小継の延べ竿を忍ばせていました。

 

 

 『 すごいだろ?これ、ズームまで付いているんだよ。』

 

  そんなことは訊いていないし、

 

 そもそもこの場所でズーム機能は不要です。

 

 

 『歩かないヘチ釣り』であるとか、

 

 『あぐらをかいての毛鉤釣り』であるとか、

 

 『大場所での短尺ズーム竿』であるとか、

 

 

 どうも彼には怪奇なこだわりがあるようです。

 

 

 そんな彼ですがポツリポツリと魚を引っ掛けてゆきます。

 

 

本命だったり、

 

 

 

外道だったり、

 

 

 浮子が『 ちょこちょこ 』と小刻みに震えたり、

 

 『すぅ!』と勢いよく消し込む様子は見ていてとても楽しげです。

 

 

 竿がしなやかなので小さな魚でもある程度曲がってくれます。

 

 

ちょっとマシな魚が掛かるとよく曲がる。 

友人Oが『およよっ♪』などと言いながら楽しんでいます。

 

 

30センチほどのマルタ(ですよね?)でした。

これは羨ましい。

 

 

ということで、さっそくシモリ玉を購入です。

私も延べ竿で浮子釣りのようなことをしたい。

 

 

輪ゴムを切って端に1.5号の引っ張り用の糸を結び付け、

 

 

 

道糸を通しておいたシモリ玉の穴に通してやります。

 

 

 

反対側から出てきた引っ張り用の糸をゆっくりと引っ張ればゴムが穴に入ります。

 

3㎜ほど入れば充分。

 

 

余分なゴムと糸を切れば出来上がり。

これを数回繰り返して仕掛けにしますよ。

 

 

 この方法であれば

 

 爪楊枝のペグ留めのようにタナ変え時、不意に留めが外れることがありません。

 

 よかった。

 

 

 んで、さっそく実釣です。

 

 

頼んだよ、私のかわいいシモリ玉。

道糸1.75号にハリス0.8号10センチ、オモリはガン玉のB、針はキスの6号です。

 

 エサはアオイソメ。 5センチ長をほぼチョン掛けです。

 

 

ふむ、やはりなごむ。 延べ竿の魚釣り。

   リールが付いていないので余分な動作が不要。何より軽い。

 

 

 単純こそ正義です。

 

 

 んで、

 

釣れました。

うれしい。

 

 

 水中のシモリ玉が『スイ』と揺れ、

 

 道糸を軽く張り、訊きを入れると穂先を持ってゆきます。

 

 頃合いを見計らってアワセを入れると竿が一瞬小さく『ひょう』と泣いて

 

 小気味よい振動が手許に伝わってきます。

 

 

 これは愉快。

 

 

 相変わらずアタリは遠いのですが、

 

 ソリッドティップのアジング用の竿でも出てしまうような

 

 逃げアタリがほとんどない。 穂先がどこまでも入ってゆきます。

 

 

 快楽。

 

 

友人Oも新しく購入したという竿で楽しんでいます。

本命。

 

 

外道。

曰く、『 やっぱり浮子釣りは楽しいねぇ。 』

 

 

 同感です。

 

 

 今回私は小まめなタナ調整を面倒に思いシモリ仕掛けにしたゆえ

 

 半ばミャク釣りのようになってしまいましたが、まぁ、よいでしょう。

 

 ほぼ居食いのような状況だったので浮子にアタリが出ません。

 

 玉浮子、棒浮子は訊きを入れるには邪魔です。

 

 

 だから、私、正解。

 

 

 辺りが暗くなり、

 

 『 俺の浮子どこ? 浮いてる?』などと『 鳥目 』の友人Oが言い出したので納竿。

 

 

正味3時間弱、2週続けてようやく25匹ゆくかゆかないか。

 おじさん二人がかりにしてはどうにもだらしない釣果でしたがよしとします。

 

 

 だってそうでしょう?

 

 モズの高鳴きを聴きながら近所の水辺で糸を垂れる。

 

 これ以上何を求めるというのですか?

 

 

 

 本当はもう少し余計に釣れたらよかった。

次回に期待。

 

 

 

 

 皆さん、よい釣りを。

 

 

 

 ではまた。