ディズニーと言えば… | CAR STYLING official blog

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CAR STYLINGは2014年に復刊しました。
これからもよろしくお願いいたします。

“クール・ジャパン”の代表的具体例としてマンガやアニメ、ゲームなどが挙げられていますが、もはや「生まれた時からマンガやアニメがあった」世代になってきているのは日本だけではありません。
いわゆる「オタク文化」とくくられるものですが、マンガやアニメ、ゲーム以前の世代(またはマンガやアニメ、ゲームが存在していたのにもかかわらず、わざわざ耳目をふさいで育ってきた閉鎖的な人々)にとっては、それらより以前から立派に「オタク文化」として成立していた自動車や鉄道といった乗り物趣味に、マンガやアニメ、ゲームといった「新・オタク文化」が持ち込まれるのを極度に毛嫌いする層が多いのも確かでしょう。少なくとも日本の自動車趣味の世界は、この例に漏れません。

毛嫌いされる理由はもちろん「自分がマンガやアニメ、ゲームを知らないから」というのが圧倒的でしょう。なぜなら「“知らない”ことによって、自分の地位や存在基盤を喪失してしまうかもしれない」という被害妄想的な恐怖があるからで、実はこれ、「自分には新しいことや新しい価値観を勉強する気がない、理解する気がない」と言っていることの裏返しなのですね。

とは言え、熱心な自動車マニアのカスタマーや偏屈な評論家ならともかく、万人に向けてプロダクトを提供する側の自動車メーカーや情報を発信する自動車メディアにとっては、もはや“時代”は「知らない」では済まされませんし、特に、常にトレンドのアンテナを張り巡らせていなければならないカーデザイナーや自動車メディア関係者にとっては「オレ様が知らないから嫌い」は許されないでしょう。

前置きが長くなりましたが、ディズニーのアニメ映画『ズートピア』に登場するクルマのデザインをJメイズさんが担当されているのは前回書いた通りですが、こういった「オタク的文化」とカーデザインのコラボレーションが、様々なところで見られるようになってきました。







上のスケッチはアルピーヌの新モデルとして発売予定の『アルピーヌ ヴィジョン』のものです。「どこがオタク的なのか?」と思われるかもしれませんが、この絵のタッチを見て「おや?」と思い、調べてみたところ、「あ、やっぱりそうだ!!」でした。
この2枚のスケッチを描かれた方は『アルピーヌ ヴィジョン』の内装デザインを担当された、ルノーのデザイナーのローレン・ネグローニさん。実はネグローニさん、ルノーのデザイナーのほかにプライベートでもう一つの顔を持っています。

ネグローニさんはフランスで有名な航空機イラストレーターで、我が日本のスタジオジブリのアニメーション映画『紅の豚』の大ファン。その「好き」が高じて速度競技用水上機や自分のオリジナルの速度競技用水上機の画集を出版し、好評を博しています。そして職歴のスタートは、なんとアメリカのディズニー・スタジオ。つまりアニメ―ション製作現場出身のカーデザイナーなんですね。
海外では、こんなカーデザイナーが徐々に増えてきているようです。

カーデザイナー、特にカーデザインのトップは「知らないから嫌い」はますます許されない、「やわらかアタマ」が要求される流れになってきていることは否定できません。無論、我々、自動車メディアも同様です。その流れを頑なに拒否すれば、間違いなく“時代”に取り残されて陳腐化してしまうことでしょう。

しかし、たった2枚のスケッチから描き手がわかってしまう『カースタイリング』も、良くも悪くも相当に「オタク化」が進んでいることは否定できませんが…(笑)

このスケッチも含めた『アルピーヌ ヴィジョン』の記事も掲載されている『カースタイリング』Vol.8は好評発売中です。


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