学籍番号 110321168 経済学部 経済学科 2年 藤井完治
労働経済論Ⅱ学期末試験レポート
論題:Webに基づく自立思考における大学教育・労働経済の個人的見地
本講義「労働経済論Ⅱ」の方法と基本的見解は、日本の大学教育および既存の労働経済論(学)の歴史的理解およびクリティカルな分析を行い、それらの転換期である現在に着目しながら「Webの自由精神による自立的思考と労働経済論」を展開し、今後の目指すべき方向性を推察することにある。以上のように、非知識集積的な「Webの自立的思考」とは、一見他とは無関係に見える問題から壮大な関連性を論理的考察により見出す創造的発想力(Apple的思考)を指す。ポスト冷戦以降の厳しいグローバル覇権競争の中で躍進していくためには、クリエイティブなWebによる自立的思考型の知的労働を個人に浸透させる必要がある。そして、その考えに基づくWeb段階の労働者を排出する自由精神の場としての「アカデミ-(大学)」を基盤とする教育(「open education」)と、それらを経済の根幹に位置付けて論理的分析を図る「Webの経済学」を確立せねばならない。
本講義では、労働経済論Ⅰで発覚した日本的大学教育の弊害を象徴する「カードリーダーの不正利用」の問題を取り上げ、それをWebの思考を活かし且つ論理的に捉えることを行った。これはS・ジョブズのApple的思考と労働能力を身につけるための「練習」と私は理解している。昨今の日本的大学教育は自立思考の欠けた暗記主義的教育に陥っている。実際に私が受講している授業の殆どが知識集積的なものばかりであり、その中で慣れ親しみ何も考えてこなかった私は「自己内対話」を常に意識したWebの自立的思考と創造的発想力を尊ぶ本講義と対面して、酷く混乱した。
本講義の方法には他の学生の意見に対する論評や批判を行う等のWebの精神を中核に置く労働の見解が全面に反映されている。つまり、他の授業や「資本論」の考えをそのまま展開しただけの既存のものと比べて本講義は遥かに「別次元」で極めて「実用性」に富んだ授業である。
Web非対応の履修主義的教育から生み出された不正行為の学生と創造思考が絶無な単調な画一的労働を黙々と行う従属的受身労働者を照応させれば、自立思考に長けた少数先鋭の人材を求める現代での就職難の要因は自ずと見えてくることに私は本講義を通して初めて気付かされ、焦燥感を持った。
トヨタシステムにおけるWeb非対応の従属的労働者を排出する「教育工場」としての大学では、画一的労働が行われる資本主義を想定した経済学で十分であった。しかし、Apple等の企業の比類なき隆盛を見れば分かる通り、Web2.0の確立で成り立ったNet generationにおける自立的個人の創造的思考および知的労働が今やポスト冷戦以降の現代の世界経済を大きく揺るがすものとなり、その現象はWebの経済学でしか解釈で きない。こうした次元に経済が既に発展をしていること、そしてWebの自立的思考力が顕在化したハウツー物ではない「真の英知」を築く学びの姿勢や労働の実現が渇望されていることを私達は独自に理解し、実際に自ら主体的なアクションを起こしていかなくてはならないのだ。
<授業への批評>
労働経済論Ⅱを受講し、且つ本レポートの作成を通して与えられた自らの価値観への影響は計り知れない。そして物事を論理的に捉え独自の見解を見出すWebの自立思考力が欠如していることを理解し、自分が今後しなければならない事を見つけることができた。本講義で培ったものをこれからの学ぶ姿勢の中へ生涯活かしていきたい。
<本レポートの目的と性格>
このレポート作成の目的は、Webに基づく自立思考能力を個々人自らが身に付け、はぐくんでいくための言わば「練習」であると私は考えている。つまり、本講義で学んできたきたことを本レポート作成において総合的にまとめていくと共に、その学んだことを様々な問題と関連付け、そこから表出する新たな問題を理論的に追及していく力を身につけることが、このレポート作成において求められていることであると私は理解している。

