毎週、日曜美術館を見ているのですけど、せ
っかちな私は朝9時になる前にテレビをつけ
てしまうので、その前にほんの数分だけ放映
される「no art no life」という番組も必
ず見ることになるのです。
そこではいろんなアーティストが紹介され、
最近で忘れられないのは若杉亜矢子さんとい
う女性。知的能力障害を持つ彼女が手がける
アートが実に楽しくておもしろかった。
初めは亡くなってしまった大好きなお母さん
への手紙として彼女が毎日書いていたものが
いつの間にかアートに変身。手紙がアートに
生まれ変わっちゃったというのです。
自分の好きなもの、好きな人をとにかく文字
でたくさん書いて目の前の紙を埋め尽くすだ
けなのですけれど、文字でもなく、書でもな
く、かといって絵でも、図や柄でもない。
見る人がどう見てもいい、というところに彼
女の芸術性があるようです。まさに「文字は
アートだ」と言いたいですし、「書」という芸
術の本来もそこにあるのだと言いたい。
ぜひネットで彼女の作品を見てほしいですね