書家 清水恵エッセイ『 ときどき書心 』 vol.23 | インテリア書道の専門店 & ギャラリー キャレモジ

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先日、大河ドラマ「光る君へ」の題字を書か

れた書道家、根本 (さとる)さんが「あさイチ」に

出演されて、MCの華丸大吉さんたちに仮名

書を指導されていました。

長身でイケメンの根本先生。上品な身のこな

しがいい雰囲気を醸し出していましたよ。

「仮名文字は葉っぱをイメージして書きます」

というアドバイスが印象的。一画の始筆も終

筆も打ちこんだり止めたりせず、真ん中がふ

くらんだかたちが理想という仮名書線の実に

わかりやすいアドバイスです。

紫式部役の吉高由里子さんはかなり長期間に

わたって根本先生から仮名書の指導を受けら

れたようですけど、視聴率が取れないという

ぼやきをネットでよくお見かけします。仮名

書の練習にご苦労なさったのに。

それにしましても、脚本のフィクションとは

いえ、道長と紫式部が若いとき熱愛関係だっ

たという認識が定着しそうなのが怖い。

道長は未亡人の女を愛妾として身近に置いて

は宮中の情報を仕入れていた男。紫式部も

その一人だったというのが有力説ですのに。