ご覧いただき誠にありがとうございます。
滋賀県草津市青地町のOggi otto(オッジィオット)取り扱いサロン、ヘアーカルフールです。
9月の定休日は1日、7日、8日、14日、21日、22日、27日、28日となっております
7月からし始めたフェイスガード+マスクをしての営業も1ヶ月以上経ち、ようやく慣れて来ました、、、
未だにちょっと苦しいですが泣
大和田常務とおソロのフェイスガードです、です、ですです、de○th!
さて、今回は前回出来なかったカラー剤のお話
『何故日本のカラー剤は危険なのか』
についてご説明させていただきます。
当店ではカラー剤を頭皮にべったり付着させない塗布方法
『ゼロテク』を採用させていただいております
以前にも上げた内容と重なる点もございますが、もう少し掘り下げてみようと思います。
何故ゼロテクなのか
その説明の前に、、、
そもそも普段何気なく『染める』という行為の為に使用する『カラー剤』の成分や仕組みをご存じでしょうか?
※『美髪ノート』をご覧いただいた事のあるお客様はご存じかもしれません
「やれば染まるから、詳しく知ろうと思わない。」
「そういうものなので、特に考えた事がない。」
と、言ってしまえばそれまでなのですが、、、
そのメカニズムや理由だけでも知っておくと今後のヘアケアにも役立ちます。
カラー剤にはいくつかの種類があり
①酸化染毛剤(一般的なヘアカラー【アルカリカラー】)
②脱色剤(ブリーチ剤)
③酸性染毛料(ヘアマニキュア、カラートリートメントetc)
④ヘナ
に大別されます
この中でも①酸化染毛剤とよばれるアルカリカラー剤がカラー剤の主流となっております
髪の『明るさ』と『色相』を同時に調整出来る薬剤(化学物質)です
美容室で美容師さんがカラーをシャカシャカ混ぜている場面を見たことがある方もおられると思いますが(セルフカラーの際も混ぜ合わせるタイプの物がほとんどです)、カラー剤は1剤と2剤を混ぜ合わせて化学反応を起こした薬液、つまりは化学薬品を使用しています
主な主成分には
1剤・・・アルカリ剤(アンモニア、モノエタノールアミンetc)
染料(パラフェニレンジアミン、トルエン-2.5-ジアミン、パラアミノフェノールetc)
2剤・・・酸化剤(過酸化水素)
という成分が使用される事がほとんどです
※はい、成分を見て早くも続きを見るのが嫌になってきたそこのあなた!カラーをされている方であれば是非再保まで頑張ってご覧下さいm(_ _)m
ちなみに、『アルカリ剤』と『過酸化水素』については今後トリートメントについてお話させていただく際に関係してくる成分ですので、頭の片隅に置いていただけますと幸いです
役割として
【アルカリ剤(1剤)】
・髪表面のキューティクルを開く(染料や脱色成分を毛髪内部に届ける為)
・2剤の過酸化水素と化学反応を起こして活性酸素を生み出す
・アルカリ量は、少量~多量※カラー剤の商品によりさまざま
【染料(1剤)】
・生成された活性酸素と酸化重合し毛髪内部で色味を造る(発色作用)
※毛髪内部で酸化重合し大きくなった染料はキューティクルの隙間から外側へ出にくくなり、それがマニキュア等と比べた時の色持ちの良さとなります
【過酸化水素(2剤)】
・アルカリ剤と化学反応して活性酸素を生み出す
・染料と酸化重合し色味を造る
・活性酸素により毛髪内部のメラニン色素を分解(ブリーチ)する※1剤のアルカリ剤の量によりブリーチ力が増減
・日本では薬事法により濃度は6%までの物が使用可能
大まかにこのような化学反応の作用により毛髪の明るさ、色味が調整され、カラーが仕上がります
全てカラーをする為に必要不可欠な成分と化学反応であるという反面、これだけの化学反応を起こしている薬剤なので身体に対しての有害性ももちろんございます
カラー=頭皮上で化学反応を起こす、という事ですね(冷静に考えれば、カラー剤を頭皮に『塗る』という事のヤバさを分かっていただけると思います)
ではデメリットの視点で見ていきましょう
【アルカリ剤】
毛髪に残留し、除去をしておかないとカラーをした翌日以降もダメージを進行させる厄介な成分です
アルカリ度が高いカラー剤程、キューティクルの剥離を促し髪の明度も高くなる(ダメージ量も増えます)
またCMCと呼ばれる毛髪の外~内側まで張り巡らされている髪にとってとっっっっても大切な脂質の網目(霜降り肉で例えると『サシ』の部分ですね!霜降り肉=しなやか、潤い 赤身=パサつき)を壊す性質がありダメージの大きな要因となります
※イ〇〇ナカラーやエ〇ド○ト等がダメージしやすいのも、アルカリ量が影響しています
【染料】
アレルギー物質。特にパラフェニレンジアミン(PPDA)は発ガン性等の危険性からEU諸国では2011年より一切の使用を禁止されている成分です
※イメージと違うかもしれませんが、実は人体に対する有毒性が高いのはPPDAが認可されている日本のカラー剤の方です(何もかもが日本製の物が安心安全という訳ではありません!!)
【過酸化水素】
高濃度ほど毛髪内部を壊しダメージ進行させる(薬事法により上限濃度は6%)
アルカリ剤と反応し、かなり強烈な悪玉活性酸素『ヒドロキシラジカル』を生成する
※髪の生成とメラニンの生成を担う幹細胞を持つバルジ領域への攻撃性があります(若い頃からカラーを続けられている現在50代以上の方に頭頂部やお顔周りに細毛や薄毛、うねり毛の症状が出て来られる方が増えるのも、これが原因の場合があります)
アルカリ剤同様毛髪に残留し、除去をしておかないとカラーをした翌日以降もダメージを進行させます
ざっと
・ヘアダメージの進行(特にキューティクル、CMCへの攻撃性)
・アレルギーの発症
・発がん性
・頭皮への攻撃性(薄毛化、白髪化)
のリスクと引き換えに染める為に使用しているのがヘアカラー剤(アルカリカラー)の正体という事です
ダメージに関しましては、アルカリ量の少ない1剤と、2剤を濃度の低い過酸化水素(2%前後)を使用する事でダメージを抑える事が出来ます
当店ではミルボン社のカラー剤『オルディーブ』の低アルカリ仕様の物を優先的に使用させていただいており(アルカリ度、すなわちブリーチ力の強いイ○○ナやエ○ド○ットの使用を避けているのもダメージの観点からです)、過酸化水素もむやみに高濃度(5%以上)は使用しておりません
※ただ、ある程度明るくしていく際にはアルカリのパワーや過酸化水素の濃度を上げる必要があります
たまに『おしゃれ染めやグレイカラー(アルカリカラー)はブリーチじゃないから痛まない』
と勘違いされているお客様もおられますが※グレイカラーも大体の物は割とブリーチ力があります
発色作用+ブリーチ作用が同時に働くものが『アルカリカラー』であり、『ブリーチ剤』ではなくとも脱色作用(ブリーチ作用)を有していますので、ブリーチ力が高いアルカリカラーほどダメージを喰らいます
※暗めの色味であっても、市販のカラー剤はブリーチ力の高い製品が多いです(主にグレイカラー)→毛先の色抜けが早い方は、、、そう、残念ながらお察しの通りです
そもそも透明感の出るカラー剤(イ○○ナ等)は何故透明感が出るのか?
考えれば簡単な事で、下地(メラニン色素)を強いブリーチ力で脱色をしているからです
カラー後に退色した際に大体黄色く色が抜けてしまいますが、結局はその黄色みに脱色させるのと同等のブリーチをしているという事です
便宜上『ブリーチ不使用でこんなに透明感が出ます!』となっておりますが、内部的にはガッツリブリーチが作用しています
ブリーチ単体を使っていないので、まあある意味嘘はついていないでしょうねw
透明感があるカラー剤でダメージが大きくなる理由=中~高度のブリーチをしているから、です
初めてご来店いただいて、ダメージが気になるというお客様の中には
『だってイ○○ナを繰り返すほど髪が綺麗になるって言われました』という方が非常に多いのですが
まず、ブリーチ力の強いカラー剤を繰り返して髪が綺麗になる事なんてありえません※むしろ繰り返す程ダメージが進みます
×『イ○○ナを繰り返す程、髪が綺麗になるよ』
○『イ○○ナを繰り返す程、髪が(メラニンを分解されて下地が薄くなるから色持ちの悪さやダメージもかなり進むけど、その分透明感のある)綺麗(な髪に見えるよう)になるよ』
が正解です
色味の透明感が綺麗であっても、残念ながら髪質が綺麗になる事とは全く別です
※売りで『金属イオンを包み込むから~』等ありますが、高アルカリやブリーチ力の前では些細な問題です
髪質が悪くなって(シャンプー等の商品やサロントリートメントが必要)、色持ちが悪く(来店周期が早まる)なって喜ぶのは誰か、、、誰でしょうねw
中には『良く分からないけど、イ○○ナ(等)を勧められたからしてもらいました』
と、透明感を必要とされていない方にも処方されているケースも多く見受けられます(これはアリエナイ!)
ダメージをさせる為に追加でカラー剤に支払う¥1000があれば、トリートメントのグレードを上げる方が髪は喜ぶと思うんですよね
↑上段のbeforeは透明感カラーにて退色後の黄色味&うねり状のダメージが出ておられる状態
この場合はいかに低ダメージでカラーをしていくかが大前提となります
共に毛先のカラーは、アルカリ量と過酸化水素濃度を極限まで下げた上に、ダメージの進行を抑える補助剤と、トリートメントはアルカリ、過酸化水素除去とPPT(ポリペプチド)&疑似CMCの充填にて毛髪の質感を綺麗にさせていただきました(コーティング系のトリートメント剤、仕上げのアイロン共に不使用)
※カット+カラー+補助剤+トリートメント薬剤除去コース 計¥12650(税込み)
ダメージ量が大きく毛髪のコンディションが下がる程、補修の為にコストも増えていってしまいます泣
、、、
ともあれ、ただダメージリスクを負わないと希望のカラーにならない事があるのも事実です
誤解していただきたくないのが、私がイ○○ナ等のカラー剤を批判したい訳ではありません
透明感を出すならば、それらのカラー剤は必須です
以前までは、ブリーチをしてシャンプーをしてもう一度カラーを乗せてもう一度シャンプーをして、、、
という手間を省いて一度でカラーを仕上げてくれるメリットがあります
ホームカラー剤にはコストとお手軽さというメリットがあります
ただ反面、大きく受けたダメージは治せないという事も事実です
色味を取るか髪質を取るか、、、
その最終判断はお客様お1人お1人の考え次第となります
美容師も全国で約25万人いるといわれています
いろんな考えがありそれぞれの考えに間違いはないと思っております
綺麗な色を造る美容師さんも
綺麗な髪質造りを考える美容師さんも
自分は後者を心掛けておりますが、どちらも正しいと事だと思います※現にダメージにこだわるとどうしても色味には制限が掛かります
その中でも『やっぱりダメージは気になるな』、『へアダメージと向き合ってみようかな』、『ヘアケアに取り組んでみようかな』とお思いの方は
一度カラー剤の種類やスペックをご理解、ご確認いただく必要があるかもしれません
ただ!
カラー剤の本当の怖い部分はダメージではありません
ゼロテクを推奨させていただく最大の理由は何なのか
それは染料に含まれる『ジアミン等の成分の回避』にあります
もう一度ご説明させていただくと、ヘアカラー剤にはパラフェニレンジアミン(PPDA)と言う成分が配合されている場合があります
↓現時点で思いの他長くなりましたので、参考の記事を貼っておきます↓(手抜き)
要約するとパラフェニレンジアミンとは
・2011年にEU諸国では発がん性の危惧から使用が禁止された成分である
・市販のカラー剤3種類を通常髪に塗る濃度の1/100万〜1/1000億に薄めて乳がん細胞に加えたところ全てが乳がんを増殖させたという結果がある
・雌のラットに1/10に薄めたカラー剤を塗布したところ、免疫系に異常もたらすタンパク質が増殖した※マウスの子宮全体が萎縮する現象も観察された
というリスクがあるという点です
個人的に経皮毒という概念は、調べる程賛否さまざまな意見がありますので、専門ではない分どちらを信用するか、、、という所ではありますが、そのような症例がある以上無視はできません
ただ最も気を付けなければならないのが
『アレルギーによるアナフィラキシーショック』です
症状は幅広く、アレルギー反応には痒み、かぶれといった軽度な症状から現れ始める方が多く(頭皮がピりつく、しみる等はアルカリ剤や過酸化水素による頭皮たんぱく質の融解の可能性があります)、軽度な症状を経て(飛ばしていきなり重度な症状が発症する場合も大いにあり)急性のアナフィラキシーショックを突然引き起こす可能性を誰もが持っています
現に痒みや肌荒れ等の症状を発症されている場合、アレルギーリスクに片足を突っ込んでいる状態かもしれないのでご注意下さい!※肩まで浸かっている状態かもしれません
パラフェニレンジアミンは呼吸困難や強いショック症状等、最悪の場合死に繋がる大変危険な症状を引き起こす成分だという事は覚えておいていただけるとありがたいです
当店でも2、3ヶ月にお1人程の割合ですが、ご新規の方がふらっとお店に入ってこられて
『この前ひどいアレルギーを起こしまして、、、お宅のカラーの塗り方は安全だと伺い尋ねてみました』
という旨でお越しいただくお客様がおられます
確かにゼロテクはアレルギーリスクを大幅に低減させる為には必須の技法です
ただし、アレルギーを発症させないための技法であり、すでに重度のアレルギーを発症されてしまっている場合はご対応が出来ません※シャンプーの際に流れた成分がお肌に触れる為
万が一そのような症状がでてしまわれている場合は、当店ではマニキュアにてご対応させていただきます
※パラフェニレンジアミン以外にも、トルエン-2,5-ジアミンやパラアミノフェノールなど、名前の一部にアミン、アミノをもつ物質は「芳香族アミン」と呼ばれる物質で、パラフェニレンジアミンと似た化学構造を持ち、同じような作用を示す可能性があります
個人的に私もカラー剤にて痒みが出る体質です
手も荒れまくっています
他店でカラーをしてもらった際、襟足付近に出た痒みは2日程続き、寝る事もままならないです(朝には枕が血だらけです)
ただしゼロテクで塗ってもらうとそのような事にはなりません
現に妻にも親にも親戚にも友人にも、カラーをする際は絶対ゼロテクで染めます※もちろんお客様もです
何故ならカラー剤のヤバさを知っているからです
歯医者さんなら銀の詰め物の、料理人ならアルミ系の調理器具の、お医者さんならワクチンの
それぞれの人体へのリスクは専門の方は熟知しておられると思います
カラー剤にはリスクが伴います
それでも人間とカラー剤は切っても切れない関係です
そんなカラー剤ですので、今後上手に付き合っていく為にも今一度カラー剤の正体を知っておいて下さい
いつにもまして長文となりましたが、お付き合いいただきありがとうございました
次回は『アルカリ剤と過酸化水素とトリートメント』についてまとめてみようと思います
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実はこんなのを取得しています('◇')ゞ