ベルリンの小学校の
ウェルカムクラス(移民クラス)
に子どもが通っています。
          我家は日本人でドイツに住む移民です。


どの様な日課で過ごしているか
紹介します。

ドイツ、ベルリンには、多数の小学校があり、地域差、学校差もかなりあると思います。
あくまでも、1つのケースとして参考程度にしていただければと思います学校

日課表
           
在籍しているのは
ドイツ語の初学者向けのクラスです。

ドイツ語

・毎日ドイツ語のクラスがあります。

・習得レベル、年齢毎にクラスが分かれています。

・生徒の語学レベルを先生が評価して、年度途中でも、よりドイツ語が話せるクラスに上がります。 
 子どもの通う小学校は、クラスが上がる1ヶ月前から、その子どもが入る予定のクラスの体育の授業などに週1回通い、クラスに慣れる時間を取っているようです。


算数

出身国の教育内容、教育課程によって、習熟度が違うようです。(女子は学校に行けない国もありますよね…)
 基本的には同じ授業をしていますが、習熟度により教材、テキストは個別に選んでくれているようです。
掛け算、割り算など、日本の計算の仕方、書き方と違います。

わり算

かけ算



体育

週2回。
体操服などはなく、運動しやすいTシャツやハーフパンツ、ジャージなどを着ています。体育の服で登校している子も多いです。
うちも体育着を着て、登下校してます。
冬場はその上に上着を着ています。



スイミング

スイミングの授業は年間であり、近くの公営の室内プールに学年毎にバスで通います。
泳ぐ量はレベルによって違います。
(中級者からは水深3メートル驚き
        初心者は水深50㌢らしいです)



休み時間

外遊びを必ずしなくてはならず校庭に出ます。



理科

植物園に行き、ハーブのドレッシングなどを作る演習をしていました。
特に授業はなく、日本のような教科書、暗記の授業はないようです。(ウェルカムクラスだからかもしれません。)



社会

うちの子のクラスは無いようです。
(学年なのか、ウェルカムクラスだからかもしれません。)



図工、音楽

アート屋音楽の授業は多く、(ドイツ語のクラスが図工、音楽に変更することも多い)
専用の教室で、工作や絵をかいたり、
楽器を演奏したりしているそうです。

言葉が通じにくくても、子ども一人一人が自分を表現できるのも良いのかもしれません花束
移民の子のストレス緩和にもなっていると思います。
戦争で、家に爆弾が落ちてきた子。
故郷に帰れない子。
両親がなくなっていて、ドイツ人の里親さんに育てられている子。
など、本当に戦争が身近です。



放課後

子ども一人で帰れる確認もありますが、親が迎えに来るまで、校庭や学校内の学童の様な生徒が遊べる場所があり、

そこでキッカーゲームや美術、アイロンビーズ、バズル、など、好きな遊びをしています。

親が迎えに来たら、受付で名前を書いて帰宅します。




先生方

・科目を教える先生(授業、評価、行事など教育)、と
・保育を担当する先生(給食、休み時間の遊びの見守り、放課後の帰宅までの学童の様な遊び場の見守り、行事の見守り)
で、分かれています。




ドイツ語教育をとても時間を割いて、丁寧にしてくれています。

ドイツ人の多いクラスは、話すドイツ語も早く、教科書やテストもしっかり読み書きができないと、一緒に学ぶことは難しいです。
まず、基礎的なドイツ語から教えていただき、段階的にドイツ語を習得していきます。

生徒それぞれのレベルをみて、
随時クラスは進級します。
年齢毎のウェルカムが
5クラス程度に分かれています。

ドイツ語の読み書きが問題なければ
ドイツ人のクラスに入ります。



テキストたち



ドイツの、移民の教育、
とても丁寧だと感じています学校キラキラ

日本の在日外国人への公的な語学教育は、
全国的にはとても少ないです。
そのため親が話せないと、
子どもは小学校に入ってから、
読み書きでとても苦労します。



小学校で、ドイツ語が身につけば、
将来、職業の選択に役立つはずです。


戦争や紛争、ドイツの政治政策など、様々な事情も、移民の増減に影響すると思いますが。



送迎時に出会う、
様々な国籍の子どもたちが共に遊んで、
一緒に時間を過ごしているのを見ると、
ベルリンの、この小学校の先生方や、
支援している各機関の方々の
努力や愛情を感じます。


このまま、この様な支援が続いてくれることを願っています。