
雨が降りしきる中、スライド登板に向けキャッチボールで調整する広島・前田
広島の前田健太投手(26)が5日、今季初の中4日で11日のCSファーストS第1戦に登板する可能性が高くなった。台風の影響で今季最終戦となる5日の巨人戦(マツダ)は中止となり、6日に順延。先発予定だった前田も6日にスライド先発することが決定した。このため先発が有力なCSファーストS第1戦までの登板間隔が詰まるが、絶対エースはチームのためにフル回転する覚悟だ。
相手が台風では仕方がない。ずぶぬれになり、グラウンドでの調整を終えた前田は「明日切り替えてやるしかない。グラウンド状態が悪い中でやるより、いい状態でやった方が選手にとっていい」と淡々と話した。
ただこの日の中止は、CSでの戦いにも影響を及ぼすものだった。前田の登板が6日に変わったことで、次の登板が有力視されている阪神とのファーストS第1戦までの登板間隔が中4日になってしまった。6日の今季最終戦は勝つか引き分けで2位が決まる大一番。ファーストS第1戦も勝てばファイナルSに王手となる大事な一戦。どちらもチームにとっては負けられない試合だ。
両試合とも前田が投げるのが最適であるが、今季1度も中4日の登板はない。それでも「僕が決めることではないけど、順調にいけば(ファーストSの)1戦目で投げたいと思っていた」と語気を強め、「中4日で投げることはめちゃくちゃなことではないし、今までもやったことはあるので」と不安を吹き飛ばした。
ただ首脳陣は慎重だ。山内投手コーチは「しっかり明日の試合に勝ってもらう。球数は制限しない」と2位確保を最優先することを強調。「球数がかさめば中4日でいけない場合もある」と状況次第でファーストS第1戦の先発を白紙にする可能性を示唆した。
その場合はヒースか大瀬良がファーストSの開幕投手を務めるが、すべては6日の巨人戦後に決める方針。野村監督は「先のことより明日の試合。マエケンには最後まで投げてもらいたい」と初のCS本拠地開催へ全力を注ぐつもりだ。
前田自身も目の前の大一番に集中している。「広島でCSができるように頑張りたい」。いずれにしてもチームの命運はエースの右腕にかかっている。