女史です。
今日、帰りの電車で斬新なスーツを着たサラリーマンがいたんです。
間違っているのか?新しいファッションなのか?
まさか新進気鋭のアーティスト?
すると彼はびっくりしたようにズボンのポケットからスマホを取り出し話始めました。
「えっ、あっ、はいっ、今、早退してむかってます。
えっ、大丈夫なんてすねっ。ありがとうございます。」
最後はなんだか涙声のようにも聞こえました。
なんだか、大変なことがあって、それがどうにか大丈夫だったみたいです。
奥様の出産か、親御さんが倒れたか、お子さんの怪我か。
何はともあれ良かった。
そしてこれで私は心置きなく彼に話しかけられる。
「スーツの上着、裏返しですよ」
夏用の薄い上着だけど、着づらくはなかったのかしらね。
彼の一大事が大事(おおごと)になりませんように。
三号、いい加減起きてくださ~い。夜中に元気になられても困りますよ。
