8月26日(月) 「ナッジ理論」   


「ナッジ理論」とは2008年にアメリカの経済学者リチャード・セイラー氏らが提唱した考え方です。ちよつとした工夫で、人の行動をそっと後押しすることを意味します。このナッジ理論は、社会のいたるところで活用されています。
たとえば、公共のトイレなどに掲示されている「きれいに使っていただきありがとうございます」という貼り紙です。強制や警告ではないからこそ、自然に「きれいに使おう」という気持ちになります。
ほかにもコロナ禍では、スーパーやコンビニで、床に足跡の模様を付けることで、ソーシャルディスタンスを確保するように誘導した例もあります。
最近では、中身が見えるごみ箱を設置することで、分別ルールを守る気持ちを促すという工夫もあるそうです。
ルールを守らない人に頭を悩ませるとき、つい相手を責める気持ちになりがちです。しかし、善くない行いをやめさせようとするだけでは、うまくいきません。正論を押し付けるのではなく、相手の善い心を引き出すような工夫を考えてみるのも一つです。

【今日の言葉】善い行いを、そっと後押し

《一言コメント》
日本人は、昔からこの考え方をもっていた気がします。
正しいことを押し付けても、上手く行かないことが多いですね。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/