7月5日(金)  「3年たつと見えてくる」


物流関係の会社で働くBさんが新入社員のときの経験談です。
最初の配属先はお客さま対応のコールセンターでしたが、仕事をうまくこなすことができず、自信をなくしてしまいました。
ある日、Bさんはとうとう父親に「仕事を続ける自信がない」と相談しました。すると父親は意外にも「辞めてもいいよ」と言ったのです。
そして「ただ、悔いが残るのはよくないね。仕事が本当に嫌いになったのかい」と尋ねました。Bさんは首を横に振り、「立派な仕事だし、先輩方はみんな優しく見守ってくれる。私に実力がないだけなの」と言います。
父親は、「それなら、3年頑張ってみて無理なら諦めたらいい。その代わり、明日から人の倍は仕事に打ち込んでみたらどうだい。そうすれば、この3年の経験は、5年分か10年分の価値が出てくるよ」と言いました。その言葉にBさんは、迷いを振り切ることができたのです。
昨今では「石の上にも3年」は古い考え方と言われることがあります。しかし、一つの仕事を理解し、自分のものにするにはある程度の時間が必要です。
続けてみて初めて、やりがいや楽しさが見えてくるものです。

【今日の言葉】やりがいは続けることで見えてきます

《今日の一言コメント》
このお父さんの対応は素晴らしいなと思いました。
頭ごなしに否定せず、しっかり気持ちを聞いてからアドバイスする
親子では、なかなか、難しいなと思いました。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/