6月28日(金)  「無知を自覚」


古代ギリシャの哲学者ソクラテスの「無知の知」という話をご存じでしょうか。ある日ソクラテスは、友人から「君こそが最も賢いという神のお告げがあった」という話を聴きます。
「私のような人間が賢いわけがない」と驚いたソクラテスは、さまざまな賢い人たちに会って話をしてみました。すると全員が「自分は何もかも知っている」と思い込んでいたのです。ソクラテスは「私は少なくとも、自分が何も知らないことを知っている」と思い当たりました。そして、神のお告げが正しいことを知ったのです。この話は、「自分の無知を自覚することこそが、人間の賢さである」ということを教えてくれます。
仕事でも趣味でも、学んでいる人ほど自分の至らなさを意識し、さらに研鑽に励むものです。一方で勉強不足な人ほど、「自分は十分に知識がある」とうぬぼれていることもあるでしょう。
たいていの情報が、検索すればすぐ手に入る今の社会では、「知っているっもり」になってしまうことが多いものです。常に「まだまだ知らないことがある」と自覚し、学び続ける謙虚さを持つことが大切です。

【今日の言葉】知っているつもりに注意しましょう

《今日の一言コメント》
ソクラテスの、無知の知 は有名な話です。
彼ほどの知の巨人でも、無知だと自覚していたことは驚きですね。
 
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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/