6月27日(木)『紳士の要素』  
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タレントのハリー杉山さんは、11歳のときイギリスに渡り、現地で青春時代を過ごしました。杉山さんが通った全寮制のパブリック・スクール、ウィンチェスタ—・カレッジには、「礼儀が紳士をつくる」という教えがあったそうです。
「真の紳士か否かは、家柄や身なりによって決まるのではなく、礼節を身につけようとするその気概や、努力によって決まる」というものです。
礼儀を重んじる寮生活は厳しいものでした。杉山さんは一度、規則を破って無断外出をしたことがあったそうです。
こっそり寮に帰ると先生に見つかり、厳しく叱られました。いつもは穏やかな先生が怒りをあらわにしているので、「退学になるかもしれない」と覚悟しました。先生は真剣な面持ちで、「君は良い人だが、これは受け入れられない。私は傷ついた」と言ったそうです。
杉山さんはその言葉で深く反省し、何とか挽回したいという思いを抱いたといいます。先生は最終的には杉山さんの話に耳を傾け、許してくれました。
失敗した人を許し、チャンスを与える寛大さ、温かさもまた礼節であり、紳士の大事な要素だといえます。

【今日の言葉】温かい愛情が反省を促します

《一言コメント》
礼儀が紳士を作る
英国が今でも世界から一目置かれる理由が、礼節を大事にする教育のお陰だと知り、日本も見習うべきだなと思いました

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/