6月26日(水)『「才能」ではなく「スキル」』


『ヘルシンキ 生活の練習』は、社会学者、朴沙羅さんによるフィンランドでの生活体験記です。
そのなかに、フィンランドの保育園の先生の話が出てきます。
先生は、思いやりや根気、好奇心や感受性などを、「才能」ではなく「スキル」と考えています。徹底的に「練習」することで身に付けられると説明し「1歳から死ぬまで練習できることですよ」と語ります。
たとえば、友だちに乱暴な態度を取る子は、「友だちを喜ばせるスキル」を練習しようと指導するのです。
「思いやりがない」「根気が足りない」など人間性に関わることは、個人の性格や才能なので、できなくても仕方がないと考えられがちです。しかし、社会で生きるためのスキルだと捉えれば、積み重ねで身に付けられる可能性があります。さらに、一度身に付いた後も、練習し続けることが大事だと考えられるでしょう。幸い、社会では練習の場はたくさんあります。
人間関係で悩んだり、困難に挫折しかけたりしたときは、「乗り越える技術を練習しているんだ」と考えるのも一つの方法です。

【今日の言葉】心は練習次第で成長します

《今日の一言コメント》
とてもこの教育方針に共感しまします
障がい者福祉をやっていて、思いやり や 気遣い も、訓練をすることで障がい者でも身につくと実感しています。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/