6月11日(火)「毎日の躾」


Eさんは、子どものころから欠かさない習慣があります。
それは玄関で靴をそろえることです。外出から帰ってきたとき、出掛けた先で靴を脱ぐときは、必ず靴を外側に向けてそろえます。自分のものはもちろん誰かの靴があれば同じようにそろえます。
「脱いだらそろえる」習慣は、父親から厳しく験けられました。靴をそろえないまま家に上がると、必ず戻ってそろえるように言われたものです。
父親は「脚下照顧」という言葉をよく口にしました。「自分の足元をよく見なさい」という意味です。ほかのことに目を向ける前に、まず自分自身を見つめ反省することを教えられました。「足元をおろそかにするようでは、何も成し遂げることはできない」と繰り返し言われたものです。
煩わしく思ったこともありますが、大人になった現在は、良い習慣を身に付けさせてもらったことに心から感謝しています。
躾とは「身を美しく」と書くように、自身を美しく保っために必要なことです。良い習慣は意識しないと身に付けることはできません。Eさんは将来困らないよう、息子と娘にも同じように躾をしています。

【今日の言葉】習慣が人をつくります

《一言コメント》
履き物を揃える  
最も基本的な躾ですが、我が家でも完全にはできなかったことが反省です。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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