6月9日(日)『雨の一般参賀』


雨の時期は気持ちが暗くなりがちですが、今年2月、次のような雨の日のニュースが話題となりました。
一般参賀が行われた天皇誕生日、その日はあいにくの雨でしたが、皇居には約1万6千人もの人が訪れました。
大勢の人が傘をさしているため、後方の人は視界がさえぎられた状態だったそうです。しかし、天皇・皇后両陛下と皇族の方々のお出ましを知らせるアナウンスが流れると、集まった人々は次々と傘を閉じたのです。
雨は降り続いていましたが、誰から促されるわけでもなく、自発的に多くの人がそれにならい、自分から傘を閉じたといいます。結果的に、後方の人もお出ましのご様子を見ることができました。
一般参賀という特別な機会に敬意を払う気持ちが、その場にいた人たちに共有されていたのでしょう。
天皇陛下は、集まった人々に感謝を述べられ、能登半島地震の被災者と遺族にお見舞いと哀悼の意を表されました。参加した人たちは、寒い雨の日でありながらも、心が温まるひと時だったでしょう。

【今日の言葉】雨の日も心は晴れやかに

《一言コメント》
一般参賀  には、多くの国民が天皇・皇后陛下を一目観たいと全国から集まります。雨の中、傘をたたんでその気持ちを共有するところが、日本人として誇らしいなと思いました。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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