6月2日(日)『ヘボン先生』


医師・宣教師のジェームス・カーティス・ヘボンは、幕末にアメリカから来日しました。
聖書の日本語訳に携わったヘボンは、近代日本の英語教育に多大な影響を与え、私たちにとってなじみ深い「ヘボン式ローマ字」の考案者としても知られています。東京都港区の明治学院大学は、ヘボンが開いた英学塾が起源になつています。彼が大事にした精神「Do for others (他者への貢献)」
は、同校の理念として受け継がれています。
また、神奈川宿に診療所を開き、身分を問わず無償で医療活動を行いました。
その姿は人々の信頼を集め、「ヘボン先生」と呼ばれて親しまれました。その後、明治25年に帰国するまで、実に33年を日本で暮らし、教育と医療に尽力したのです。
幕末は諸外国と日本の関係に緊張感が高まった時代です。海外の知識や文化が受け入れられる一方、外国人を排斥しようという動きもありました。そのようななかでもヘボンは、日本人に信頼され親交を深めました。いつの時代も国際問題はありますが、人への思いやりは必ず伝わると教えてくれます。

【今日の言葉】思いやりの心は国や文化の壁を超えます

《一言コメント》
幕末にこの様な宣教師が、日本に来て、様々な貢献をしてくれていたことを初めて知りました。まだまだ、知らない多くの先人のおかげで、今の私たちの暮らしができているんだなと思いました

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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