5月20日(月) 「六然」   


中国の古典「六然」は、過去さまざまな人が日々の過ごし方の指針としてきました。幕末に活躍した勝海舟や、大正から昭和にかけて活躍した陽明学者・哲学者の安岡正篤も座右の銘にしています。
それは、次のような教えです。
自処超然 自分自身のことにとらわれてはいけません。
処人藹然 人に接するときは、相手を楽しませ心地よくさせなさい。
有事斬然 有事の際は、ぐずぐずしないで勇気を持って行動しなさい。
無事澄然 何事もなければ、澄みきった心でいなさい。
得意澹然 思い通りになったときは、自慢せず淡々とした態度でいなさい。
失意泰然 思い通りにならないときには、取り乱すことなくゆったりとしていなさい。
単純明快ながら、重要な心構えが凝縮されています。全てに共通しているのは、自分中心の考えにならないこと、謙虚であること、常に落ち着いていることだといえます。忘れてはいけない大事な教えは、身近に掲示したり持ち歩いたりして、繰り返し見直せるようにしておきたいものです。

【今日の言葉】大事な教えを繰り返し学びましよう

《一言コメント》
この六然訓  は、リーダーになる人は、心得るべき教えですね。
肚が座った人物とは、この 六然訓を身につけた人だなと思いました。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/