5月15日(水)『僕が働く意味』


昔々のお話です。ある村に3人の若者がいました。平和な村で、同じように愛情を受けて育ちましたが、大人になると考え方に違いが出てきます。
1人目の若者は、「みんなが働いているから僕も働こう」と考え、大人たちの仕事に加わりました。
2人目の若者は、「僕は誰の世話にもなっていないし、まだ大人ではない」
と主張し、働こうとしませんでした。
3人目の若者は、「家族や学校の先生、お医者さん、お店の人や近所の人たち、多くの人にお世話になり育ててもらった。今度は僕がみんなのために働きたい」と考え、進んで農作業や土木工事を手伝いました。
みんなの先頭に立って働いたので村は豊かになり、若者は自立して別の町へ旅立っていきました。その後も交流を続け、村の繁栄に貢献したそうです。
働くことをどう受け止めるかは人それぞれですが、一つの考え方として、今まで受けてきた恩恵に感謝し、その恩返しをするというものがあります。
育ててくれた多くの恩人のために、今度は自分ができることで世の中を良くしていきたいものです。

【今日の言葉】恩返しが働くモチベーションに

《今日の一言コメント》
3人目の若者は、自分が受けた恩をしっかりと受け止め、感謝する心が自然と仕事をする動機になっています。これが一番、人間としての姿だなと思いました。

皆さんの意見も聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/