3月23日(土) 『初桜』 彼岸明け
「初桜折しもけふは能日なり」
俳聖と呼ばれる松尾芭蕉の俳句です。
現代語訳では「今年初の桜が咲いた。折しも今日は良い日になったものだ」という意味になります。
昔から、桜は日本人にとって特別な花であり、その年初めて咲く花は、感慨深く受け止められてきました。
進学や就職のシーズンと重なるので、花の咲く日が新しい一歩を踏み出す「良き日」となる人も多いのではないでしょうか。
同じく初桜の俳句に、女性俳人、加賀千代女のものがあります。
「けふまでの日はけふ捨てて初桜」
「初桜が咲いたことをきっかけに、今日までのことは忘れて気持ちを切り替えていこう」という潔い気持ちが詠まれています。
桜は日本を代表する花であり、見た目の美しさだけでなく、日本人の精神性も象徴する花です。花見を楽しむときは、初々しい桜の花のように清らかな心でいたいものです。

【今日の言葉】桜で心をリフレッシュ

《一言コメント》
桜のお花見の季節ですね。
日本人として、この精神を忘れないようにしたいと思いました

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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