2月29日(木)『座右の銘』
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テレビなどで棋士が対局の際、扇子を手にしているのを見たことがあるでしよう。一説では、棋士が持つ扇子は、戦国時代の武将が進軍を指揮するときに持っていた軍配の名残だといいます。
扇子には、何か一つの言葉を揮毫したものが多く使われます。
書かれている内容はさまざまで、自身の名前や座右の銘、師からの激励、尊敬する棋士の言葉などです。
たとえば羽生善治さんによる「一歩千金」。これは歩でも局面によっては、金将以上の価値を示すことがあるという将棋の格言です。また、藤井聡太さんは、大きな広い心を表す「浩然」という言葉を書いています。過去には、大山康晴さんによる「助からないと思っても助かつている」が有名です。苦しい局面でも諦めないことで勝機をつかんだ経験から出た言葉だそうです。
棋士の言葉が入った扇子が販売されると、人気のものはあっという間に売り切れるといいます。
大事な勝負のときは、自らを鼓舞したり心を落ち着けたりする座右の銘を何かに記して身近に置いてはいかがでしょう。

【今日の言葉】名言がピンチに勇気を与えてくれます

《一言コメント》
私の扇子の座右の銘は、「人間万事 塞翁が馬」です
この名言のお陰で、何が起きても一喜一憂せずに生きてこれた気がします

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/