2月10日(土) 『点字ブロックの生みの親』 


目の不自由な人々に欠かせない視覚障害者誘導用ブロック、通称「点字ブロツク」は、日本から世界へ広がったことをご存じでしょうか。
点字ブロックの生みの親は、岡山市で旅館経営の傍ら、発明家としても活躍した三宅精一さんです。三宅さんは白杖をついた人が横断歩道のない道を渡り、間近を車がかすめる場面を目撃します。また同じころ、友人が失明し、その手助けを始めました。
それらのことがきっかけとなり、1965年に三宅さんは足裏の感覚で安全に目的地に移動できる点字ブロックのアイデアを思いつきます。実現のため、友人から足裏の感覚や杖の使い方を詳しく教わったそうです。1967年、三宅さんは私財を投じて作った230枚の点字ブロックを、地元にある盲学校近くの横断歩道に寄贈しました。その後、大阪の盲学校職員らの運動で駅ホームへの敷設が実現し、全国の自治体による導入が相次いだのです。
いつの時代も世の中の役に立つ発明は、一人の思いやりから始まります。
困っている人に寄り添うアイデアを実現することで、誰にとっても生きやすい社会になるでしょう。

【今日の言葉】優しさが発明につながります

《一言コメント》
点字ブロックが、個人の善意から開発されたことを初めて知りました。
目の不自由な方が住みやす社会にするために、多くの方の努力があったんだなと思いました。

皆さんの感想も聞かせてください。
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/