9月10日(日)「秋の水」


立秋を過ぎ、暦のうえではもう秋です。とはいえ、残暑は厳しく、紅葉もまだ先という今の時期は、季節の変化を感じにくいのも確かでしょう。
それでも、ふとしたことで秋の訪れを感じることができます。
「眠たる目をあらはばや秋の水」
江戸時代の俳諧師、向井去来の俳句です。
「朝起きて、顔を洗うときの水の冷たさに秋を感じる」。何気ない日常のなかにも、四季の移り変わりがあることに気づきます。
日本人は昔から、四季折々の変化を楽しみながら生活していました。俳句をはじめ、絵画や着物、料理など、ほとんどの文化は四季を意識したものです。季節を先取りすることが「粋」であり、季節遅れは「野暮」とされました。
粋な江戸つ子であれば、まだ暑さの残る時期でも、秋の色の着物を着たことでしよう。
先人たちのセンスにならい、ハンカチなどの小物や手紙の便せんなど、実際の気候より少し先の季節を取り入れてみてはいかがでしょうか。移り変わる気候の小さな変化に気づけるようになるかもしれません。

【今日の言葉】暮らしに「粋」を取り入れましょう

《一言コメント》
「粋」と「野暮」が、季節感から来ていた事を初めて知りました。
日本人なら四季折々の感覚を、キャッチできる感性が大事だなと思いました。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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