5月27日(土) 『利他行』
日本に仏教が広まったのは、飛鳥時代のことです。
当時の高僧である道昭は、唐から最新の仏教経典を持ち帰り、古代日本の仏教に多大な影響を与えた人物の一人です。留学僧として唐に渡り、「西遊記』の主人公、三蔵法師に師事したとも伝えられます。
道昭は仏教の教えを広めただけでなく、各地を回って橋を架けたり、道路を造ったりなど、士木事業にも携わりました.道昭亡き後は、弟子の行基が活動を引き継いでいます。
当時の日本は、近隣国との緊張が高まり、戦乱や遷都が繰り返されるなど、社会は不安を抱えていました。道昭には、明日の見えない不安に苦しむ人たちを救済したいという目的があったのです。
仏教には、人のために善行を尽くす「利他行」という考え方があります。道昭をはじめとする僧たちの根本には、困っている人を助けたいという思いがありました。社会的な不安が高まっているのは、現代の日本でも同じです。多くの人が不安を抱える時代だからこそ、人への思いやりや助け合う心を先人から学びたいものです。
【今日の言葉】混迷の時代こそ利他の心を
《一言コメント》
この時代のお坊さんは、大学の教授のような存在だった気がします。
単にお釈迦さまの教えを伝えただけでなく、中国の最先端の技術や知識、文化を日本の持ち帰り、広めた功績は大きいなと思いました。
皆さんの感想も聞かせてください。
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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