5月9日(火)「積み重ね」


内藤多仲は、東京タワーや二代目大阪通天閣などを設計した建築家です。数多くの鉄塔を手掛けた実績から「塔博士」とも呼ばれています。
昭和30年代、時代がラジオからテレビに移り代わり、高層のテレビ塔の建設が各地で必要となりました。内藤氏が最初に着手した名古屋テレビ塔は、2022年に国の重要文化財に指定されています。
数々の塔を建てた内藤氏ですが、特に東京タワーの建設にあたっては、さまざまな課題に直面しました。まず、高い塔は上空で強い風を受けるため、揺れを最低限に抑える必要がありました。加えて、戦後間もない日本では、材料となる大量の鉄を用意することは難しかったのです。
そこで内藤氏は、膨大な量の計算を重ね、ゆがみに強い「トラス構造」により、無駄を省いた強靭な塔を設計します。完成した東京タワーは台風の強風にも耐え、使われた鉄はパリのエッフェル塔の半分以下に抑えられました。
「積み重ね積み重ねてもまた積み重ね」
内藤氏の遣した言葉です。大きな仕事を成し遂げるために、必要な心構えが集約されている名言といえます。

【今日の言葉】大きな仕事も日々の積み重ねから

《一言コメント》
エッフェル塔に使われた鉄の半分以下だったとは驚きました。
日本は、台風も地震も多い国です。
その過酷な条件の中で、経験の積み重ねこそが、大きな財産だったんなと思いました。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/