11月13日(日)「四季はグラデーション」 


 小絲源太郎は、明治から昭和にかけて活躍した洋画家です。
 当時の洋画家は海外に渡って腕を磨くのが主流でしたが、小絲はあえて日本に留まり、表現を模索し続けました。
 彼がよく風景に描いたのは、「季節の移ろい」です。
 通常、絵の題材には、春らんまんの時期や美しい紅葉、真夏や真冬など、はっきりと季節がわかる風景が選ばれることが多いものです。しかし小絲は、季節が移ろう途中の風景を好んで描いたといいます。
 「春雪」という作品は、冬から春になろうとする時期、積もった雪が解けて少し残っている様子を描いたものです。日本の美意識を追求し続けた小絲ならではの表現だといえます。
 エアコンのきいた屋内にいることが多い現代では、季節の移り変わりに鈍感になりがちです。気が付いたら、季節がいつの間にか変わっていた、という人もいるのではないでしょうか。
 日本の春夏秋冬は、グラデーションのように徐々に移り変わっていきます。
変わりゆく風景を味わうのも、粋な楽しみ方といえます。

【今日の言葉】四季の移ろいを感じましよう

《一言コメント》
毎週、同じ山に登るので、季節の変化を感じます。
日本は、四季がはっきりしているので、その移り変わりも楽しみの一つですね。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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