11月15日(月)『思いすごすな』
「牛に引かれて善光寺参り」という諺があります。これは、「思いがけないことが縁で、よい方に導かれること」という意味です。
昔、信濃国に、一人の老婆が住んでいました。彼女は神仏を信仰する心が薄く、欲張りな性格でお寺にお参りすることはありませんでした。ある日、川で布を干していると、一頭の牛が現れ、ツノで布を引っかけて走り去っていきました。慌てて追っていった先が善光寺だったのです。
牛を追う老婆が、お堂に入ると、床に牛の涎が垂れており、それが文字になっていました。
「牛とのみ 思いすごすな 仏の道に汝を導く おのれのこころを」それは、「ただの牛がしたことだと思ってはいけない。こうしてあなたの心を仏の道へと導いてくれたのです」という意味でした。それを見た老婆は私欲を捨てて信仰心を持つようになったということです。
人生は、思わぬきっかけで道が開けることがあります。予想外の場所や出会いに導かれたときは、「この出来事は自分にとってどんな意味があるのだろう」と考えてみましょう。新たな未来の可能性を見いだせるはずです。
【今日の言葉】ご縁は偶然ではなく必然です
《一言コメント》
この諺の由来を初めて知りました。
自分に都合の悪いことでも、何か意味があると思うと学びに変わるなと思いました。
皆さんの意見も聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/