9月22日(水)「一番強い技」 


 合気道の達人といわれた塩田剛三には、さまざまな逸話があります。
 あるとき弟子から、「合気道で一番強い技はなんですか?」と聞かれた塩田は、次のようなことを答えたそうです。
 「それは自分を倒しに来た相手と友だちになることさ」
 塩田の合気道の教えには、「対すれば相和す」というものがありました。対戦する相手を倒そうとするのではなく「和する」、つまり相手の動きに逆らわずに一体化することで、無理な力を使わずに技をほどこせるのです。
 塩田の答えは、そういった技の極意を教えているようにも思えますが、達人ならではの、奥深い人生の教えとしても受け取ることができます。
 考え方の違う相手を敵だとみなせば、傷つけ合うしかなくなってしまいます。たとえ勝負がついたとしても、両者の間にはわだかまりが残るでしょう。
 しかし、和する、仲良くなることを目標にするなら、力で押さえつける以外にも、さまざまな選択肢が生まれてきます。
 相手と調和し、自分のことも守る。それこそが、「一番強い」ということなのかもしません。

【今日の言葉】対すれば相和す

《今日の一言コメント》
合気道は、力で相手を倒す武道ではなく、不思議な魅力があります。
この教えは、その精神に通じるものだなと思いました。

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※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

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