9月5日(日)『日本の華佗』
華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔下での手術を行ったことで知られる江戸時代後期の外科医です。記録では、1804年、文化元年9月に乳がんの患者
を診察し、10月に手術したとあります。ヨーロッパで全身麻酔が行われたのは、その約40年後のことなので、世界にさきがけた快挙です。
彼がこの手術にいたるまでには、数々の困難がありました。
「多くの人の生命を救いたい」という志で医者になった青洲は、「昔の中国にいた華佗という医者は、麻酔薬を使った手術で人々の生命を救った」という話を聞きます。その詳細は記録に残っていなかったため、青洲は「自分は日本の華佗になる」と決意し、独自に麻酔薬の研究を重ねました。薬の効果を確認するための危険な実験には、妻と母親が協力を申し出ました。
試行錯誤の末、ついに麻酔薬「通仙散」が完成します。その陰には、度重なる麻酔の投与が原因で、妻が失明するという犠牲もありました。
医学の発展の陰には、青洲のような医師はもちろん、彼の妻や母親のように自らの身を実験台として協力した人、難病と闘った人など、多くの人がいたことを忘れてはいけません。
【今日の言葉】医学の発展に尽くした人々に感謝を
《一言コメント》
江戸時代に全身麻酔の手術をした医師が居たことを初めて知りました。
多くの人の犠牲と努力のお陰で、現在の医学があることに感謝です。
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
https://www.kominike-pub.co.jp/