7月24日(土)『おかいこさま』


養蚕とは、カイコを飼育し繭から生糸を生産することです。その歴史は古く、中国では紀元前から行われていたといいます。日本には1世紀から3世紀ごろ伝来したと伝えられています。
 農家の副業として行われた養蚕は、人々の工夫によって技術の発展を遂げ受け継がれてきました。カイコの飼育は年に3回から4回行われ、それぞれ時期によって春蚕、夏蚕、初秋蚕、晩秋蚕などと呼びます。
 明治時代、養蚕ならびに製糸は日本の近代化を支える産業として隆盛期を迎え、良質の絹を海外に輸出しました。
 大きな恵みをもたらしてくれるカイコを、農家の人々は「おかいこさま」と呼び、大切に扱いました。東北地方では、カイコは神さまとして祀られています。また皇室でも、昭憲皇太后が始められた皇后の神事として養蚕が行われています。
 貴重な日本文化の一つですが、現在は衰退しつつあります。そのため、後継者の育成や国内産シルクの商品開発など、さまざまな取り組みが各地で実施されています。日本の発展を支えた養蚕を、ぜひ後世に遺したいものです。

【今日の言葉】日本の伝統産業について学びましよう

《一言コメント》
皇室で今でも皇后陛下がその伝統を受け継いで居られることはニュースで知っています。
近代化に流されずに、守るべき伝統産業は、民間でも継承するべきだなと思いました。


皆さんの感想も聞かせてください。

※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

https://www.kominike-pub.co.jp/