6月3日(木)「マンボウトンネル」
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兵庫県西宮市に、「マンボウトンネル」と呼ばれるトンネルがあります。
JR神戸線の土手をくぐっており、市内に3ヵ所あります。昔は周囲の畑に水を引く用水路として利用されていましたが、その役割を終えてからは、通行路として使われました。文豪、谷崎潤一郎の小説『細雪』にも登場する歴史あるトンネルです。
JR甲子園口駅近くにあるマンボウトンネルは、今も現役で地元の人に利用されています。
道幅が狭く、一人通るのがやっとです。長さは約20メートルで、大人が腰を折って歩かなければならないほどの高さしかありません。
すれ違うことができないため、入る前には必ず中を覗き込み、向こうから人がやってこないかを確かめます。すでにこちらに向かっている人がいるときは、出てくるまで待つのです。出てきた人は「すみません、お待たせしました」、待っていた人は「いいえ、どうも」などと挨拶を交わします。
不便に思えますが、思いやりと気遣いを実感できる場所だといえます。声を掛け合い、譲り合うマンボウトンネルは、今も市民に愛されています。
【今日の言葉】不便さゆえに思いやりが生まれます
《一言コメント》
そんな不便なトンネルを、今でもそのまま、地元の人が使っていることに感心しました。
何でも便利にすることが、良い事ではないなと思いました。
皆さんの意見も聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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