2月13日(土)「弱者の強み」


 静岡大学教授の稲垣栄洋さんは、農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物についての著述や講演を行っています。
 『生き物の死にざま』という著書のなかで、稲垣さんが述べているのは次のようなことです。
 「長い生命の歴史の中で、生き残ってきたものは弱者でした」
 例を挙げると、2万数千年前に絶滅したとされるネアンデルタール人は、現生人類と同じ大きさの脳を持ち、体も大きく頑丈でした。しかし、生き物として優れていたはずの彼らは、地球上から姿を消します。稲垣さんはそれを、「環境の変化に耐えられなかったせいだ」と考えています。
 ネアンデルタール人よりも弱かった現生人類は、仲間で力を合わせ、知恵を絞りました。そのおかげで、生き残ることができたのです。
 「強い者は強さのために変化を望まず、多様性にも順応しにくいけれど、弱者はそうではない。環境に自らを合わせる柔軟性があるのです」と稲垣さんは語ります。弱さは、それを乗り越えるための知恵と結束を生み出します。自分の弱さに気づいたときこそ、強くなれるチャンスだといえるでしょう。

【今日の言葉】弱いからこそ強くなれます

《一言コメント》
強靭さが、逆に弱みになる。
これは、企業経営でもいえると思います。
弱者だからこその、生き残れる戦略があるなと思いました。

皆さんの感想も聞かせてください。

※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

https://www.kominike-pub.co.jp/