2月4日(木)「プロですから」
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関西フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者である藤岡幸夫さんが、イギリスのオーケストラを指揮する機会に恵まれたときの話です。
そのコンサートでは、世界的ピアニスト、イングリット・ヘブラーさんと共演できることになりました。しかし、用意された会場は片田舎の公園です。ピアノも小さくて傷だらけだったので、団員たちは「ヘブラーさんが怒って帰るのでは」と心配したそうです。
ところが、到着したヘブラーさんは何も言わず、開場までピアノを弾き続けました。藤岡さんには、鍵盤の癖を覚えようとしているように見えたそうです。
本番のヘブラーさんの演奏は素晴らしく、会場は大歓声に包まれました。本番前に聴いた音とは全く違っており、団員たちは驚いたといいます。藤岡さんが感激を伝えると、ヘブラーさんは「もちろん、私はプロですから」と微笑みました。状況に一言も文句を言わず、ペストを尽くした姿に、藤岡さんは感じ入ったといいます。
道具や場所は、実力を発揮するのに大切な要素です。しかし、それらが万全でないときでも結果を出すのが、本当のプロといえるでしょう。
【今日の言葉】臨機応変もプロの技です
《一言コメント》
とても感動するお話ですね。
プロならば、どんな状況の中でも実力を発揮させ切るんだなと思いました。
皆さんの意見も聞かせてください
※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで
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