10月20日(火) 先輩の背中


 ある雨の朝のことです。通勤途中のNさんは、前方にかがみ込む人の姿を見つけました。何をしているのだろうと見ていると、道に落ちているごみを拾い集めているようです。
 雨に濡れるのも構わず一心にごみを拾っている姿を、道行く人がけげんそうに見ています。Nさんも、「奇特な人もいるものだな」と思って近づいてみると、何とそれは同じ会社の先輩、Dさんだったのです。
 驚いて声を掛けるとDさんは笑って挨拶し、こう言いました。
 「駅から会社までの道のごみ拾いを日課にしているんだ。きれいになると気持ちがいいだろう。雨の日でもやっぱり気になってね」
 Nさんは感動し、Dさんを手伝って残りのごみを拾いました。
 それから数日後、Nさんは駅の自転車置き場で、何台もの自転車が倒れているのを目にします。一瞬迷ったものの、雨の日に見たDさんの姿を思い出し、起こして並べ直しました。
 いつもなら人目を意識して勇気が出ないのですが、その日はそれ以上に、「世の中の役に立つことがしたい」と強く思ったのです。

【今日の言葉】一人の善行が誰かの意識を変えます

《一言コメント》
誰かがやるだろ!ではなく、私がやろう!
凄い勇気が必要ですが、この勇気は大きな力になるなと思いました。

皆さんの意見も聞かせてください

※この記事は、コミニケ出版「月刊朝礼」より。ご希望の方は下記のHPで

https://www.kominike-pub.co.jp/